7月8日
先日施工した車で少し難しかった車がありました。
ランドローバーディフェンダー。画像にも記念バッジが映っていますが
シリーズがラインオフしてから50年以上という息の長い車です。
特徴はレンジシリーズと同様フルアルミのボディです。
ラダーフレームの車体にアルミの繊細なボディ。
塗装ミストがほぼ全体に付着していました。
アルミはスチールのように高熱を掛けられません。
ですからスチールほど焼付けによって塗装の強度を上げられません。
かといって硬化剤などで硬くすると素材の柔軟性に追従できず
割れ等の恐れが出てしまいます。
そのためスチールの塗装より弱い傾向にあります。
膜厚を測定するとステップ部と荷室部の塗装が約60μ程度しかありません。
ミストの除去は通常数種類の粘土を使用します。溶剤を使用すること
もありますが、ダメージのリスクがあるので極力用いません。
しかし粘土処理作業は塗装に僅かながらでも傷が入ってしまいますので
それを磨き直す作業が不可欠です。
ボンネットやドア・フェンダーなどフラットで艶のある塗装をされている
部分は問題なく磨けました。問題はシボ状に見える
荷室部周りの側面パネルでした。
慎重にミストを落としたあと、荷室の塗装部を確認するとオーナー様が
自分でコンパウンド様のもので拭いた跡が曇っていました。
つまり細かい傷で曇りに見える状態です。手で拭いた跡が傷になっていました。
試しにウエスで細かい番手の研磨剤で拭いてみると
同様に曇ってしまう。
これは困った。
塗装が凄く軟らかい。
そこで引っ張り出してきたのが数年前まで使用していた超極細仕上げ剤のFX-1
これを拭きあげ用クロスを巻いたミドルアクションポリッシャーに巻いて
ゆっくり磨いてみました。
すると荷室部のシボ状の塗装がスッキリと再現されはじめました。
スチールとは違い、押すと戻ってこないアルミパネル。
慎重に、慎重に・・・
この組み合わせを見つけだすのに3時間位かかりました(笑
しかし無事スッキリ磨き上げることができました。
この仕事は同じことが2度続くことはありません。
それは傷みの状態は1台1台違うからです。
しかしそれに対応することがこの仕事の醍醐味かもしれません。
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