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ありがとうございます。

本日は読書メモです。

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今回の本はこちら。

 

 

 

長女オッドアイ猫、次女うさぎ

呆れられながら、完読しました

やったー!ゲラゲラ

 

 

オッドアイ猫「ご紹介にあずかりました

長女のイモコです。

暴露します。

 

かーちゃん、この本買って

何度も寝落ちしたんですが

寝落ちした回数が多すぎて

覚えてないらしいです」

 

うさぎ「でも、寝落ちしても

よだれをたらさなかったことが

自慢らしいです」

 

オッドアイ猫うさぎ「こんなかーちゃんを

ちょっと残念に思います!」

 

チーン「なんか酷いいわれ方あせる

私、今回は真面目に

本屋さんで本を買ったんだけど

ハードカバーの本を買ったのが

久しぶりすぎて

レジでものすごーーーく

緊張したんだよね」

 

オッドアイ猫うさぎ「…ガーン

 

ニコニコ「あとさ、ふしぎなことがあって。

お彼岸の辺りで

本を購入したんだけど

その時までの感想を(旦那に)話してたら

 

肩をたたかれたんだよね。

誰もいないほうから。」

 

 

オッドアイ猫うさぎ「…あせる

 

オッドアイ猫「お彼岸ぎりぎりだったから

…誰か来てたんじゃない?」

 

ウインク「そーかもね」

 

というわけで記事に移ります。

 

 

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私は政治的な主張はいまいち疎いのだけど

主人公・伊藤野枝の生きていた時代と

今の私たちは

多少重なるのではないかと思って

読み進めていた。

 

 

 

 

伊藤野枝は激しい。

 

 

 

 

 

その激しさがあったから

大杉栄という革命家の

オンリーワンでいられたのであり、

あのような形で

死を迎えることになったのであるが

 

その主義を貫き通すつよさは

その成育歴にあったのではないか。

 

もっと上を目指したい、

もっと、自分らしく生きたい。

野枝はそう願い、

実現できるまで、努力した。

進学だけに限らず、生きている間中、

その姿勢は変わらなかった。

それは尊敬に値する。

 

 

 

当時の女性には

婚姻の自由はなかった。

(ほかの自由もなかったけれど)

また、家長の権限が強く

それに逆らうことはできなかった。

 

当時の女性はみな、

その様なレールの上で生きていた。

そこから外れることは

やっかみと

嘲笑にさらされることも

珍しくなかった。

 

野枝はそこからの脱出を目指す。

手始めは、

「女学校への進学」

だった。

学問で身を立てる、の

女性版である。

 

 

 

野枝は女学校に進学するにあたって

叔母の夫の力を借りている。

野枝の生家には彼女を

進学させるだけの余裕はなかったし

叔母の嫁ぎ先は比較的裕福だったから。

 

それも、何度も懇願の手紙を

送り、必死でお願いしている。

 

この叔父がまた、

思想的には

野枝とは逆方向なのだが

後年まで、

それなりのお付き合いをしていることが

不思議だった。

 

 

 

そんな野枝の基準は

「自分の気持ち」

である。

 

 

自分の好きな人には忠実。

お金はあるところから

借りて❓くる。

 

勿論、自分でも稼ぐ。

 

 

はたから見ると

野枝の生き方は

地域の常識、

時代の常識

良妻賢母としての生き方からは

大きく外れるものであり

 

自由すぎて

周りの迷惑を顧みないものだ。

一部の人には

殺 意に近い感情を

抱かせるものにあったのではないか。

 

この記事を書くにあたって

資料を探している途中で

 

(ネット上で)

野枝が亡くなってからも

出生地で同世代の女性が

野枝のことを

あしざまに言った、という

記事を見つけた。

 

野枝と同時代を生きていたのなら

そういう感情を持っても不思議ではない。

 

 

野枝の生き方は

普通の女性には難しい生き方である。

いうなれば彼女は

生まれてくるのが早すぎた女性、

革命に命をささげた女性、

であろう。

 

 

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伊藤野枝という女性は

「自分の感情」が行動の基準だから

当時の「常識」には合わなくて当然で

生家、地域を飛び出しても

むりはない。

 

おそらく野枝は

一番最初は

地域社会や当時の常識圧力と

戦っていたのだ。

 

 

野枝の若さ、

あふれるエネルギーは、

狭い地域の中で

おさまりきるものではない。

 

世の中に飛び出して

更にはじけて行った。

 

野枝自身を丸ごと受け止めるには

大杉栄のような人間が

必要だったのであろう。

事実、彼とあってからの野枝は

迷うことことなく

一直線に進んでいるように見える。

 

(まあ、今の時代でも

野枝のような行動を取ったら

間違いなく、

ワイドショーのネタになりそうではあるあせる

ただ、野枝のような行動をとれる女性は

今の世の中でも

そうたくさんはいないだろうけど)

 

 

 

野枝の考え方が

すべていいとは言わないけれど

「自分に嘘はつきたくない」

「生きるためのことは

できるだけのことをする、」

この2点においては

同世代の女性を凌駕する。

バッシングされるのも無理はないと

思うのだけど

きつかっただろうなあ、と思う。

 

 

作品の中で野枝は

自由奔放に息づいていた。

自分の生活経験をもとにして

世の中に挑んでいく

一人の女性の姿があった。

 

それが好感を持てた。

この視点から、

多くの著作を生み出したのではないか。

 

現代にも通じる、

その考え方は

当時の世相には

すぐには受け入れられなかったが

徐々に浸透し

今の私達までつながる。

 

「今を何とかしたい」

 

 

野枝のその思いが

行動のエネルギーを生む。

それが大杉栄を支え、家族を支え、

その死後まで続いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

私はこの本の中で

人生そのものが革命だった

伊藤野枝の生涯を

追体験させていただきました。

 

良かったです。

 

 

 

 

オッドアイ猫「なんだか、えらく

かっこいいこと言ってるねえ」

 

キョロキョロ「たまには

のーみそ使って

文章書かないとね。

 

私、大杉栄と自分の娘と

一緒に写っている

野枝の写真があってよかったと

思ってるの」

 

オッドアイ猫うさぎ「なんで?」

 

ニコニコ「すごくリラックスしてるから。

家族といて幸せそうな姿が

見えてよかったと思うの」

 

「その写真の中の彼女は

とてもきれいだったの。

愛されてるんだなあ、って

思うことができたから」

 

 

「残念ながら、野枝の子どもさんたちは

とてもつらい目にあうのだけど

それは今日は書かないので、

ここで終わるね」

 

オッドアイ猫うさぎ「長い記事にお付き合いくださり

ありがとうございました。

お読みいただいて

ありがとうございます」