ブログにお立ち寄りいただき
ありがとうございます。
本日は、読書メモです。
 

本日はこの本を通して

考えてみたいと思います。

 

 

何かで見かけて

気になっていたこの本。

 

コロナ真っ最中に読んでいましたが

記事に落とせたのは最近です。

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今年の夏も

今までと同じように

暑かったけれど

 

戦後75年ということで

今までより少しだけ

終戦時のことが

公になっていたような気がします。

 

戦時中の緊迫感と

今の日常に

少しだけ

にた感じの空気を感じます。

 

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子ども向けの絵本や書籍にはない、

戦争のリアル、

ピリピリした雰囲気、

血と硝煙のにおいがする空気、

そんなものが行間から伝わってきました。

 

そんなものを感じながら

読み進めていきましたが

同時に

むかしむかし

2時間ドラマで見た、

 

 

 

 

 

 

を思い出していました。

終戦記念日辺りに

放送されていたと思うんですが

軍服の人たちが出てくる中、

なんか、緊迫した空気と

そうじゃない、生々しい感情が重なる展開に

ショックを受けたのを覚えています。

今なら、その感情の描き方が

よくわかるのですが

小学生の身には

ちょっと無理だったショボーン

途中で寝ちゃって

結末も知らなかったし。

 

 

 

 

 

 

「不死身の特攻兵」は

文章の行間から

土地の様子、気温、

上官や戦友の様子

板挟みになった感情

 

そんなものが伝わってきました。

 

著者の思いの強さが

そのまま感じられたのか

私の思い込みが激しいのか。

 

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この本の中では

敵国に対して攻撃するのに

「特攻」が基本で

そのほかの選択肢はありません。

 

物資も戦費もない中

辿りついた攻撃方法は「特攻」。

いわば、人柱的攻撃方法。

 

「お国のために」

命をささげることだけが

そこにいる目的です。

その人の過去、自分の思い、

こうありたい、という思い

 

それらは何ら価値のないものとされた、

そんな背景を持った時代の話です。

 

 

 

 

今の時代、私たちは

「必死に〇〇した」

とか言いますが、

これは

「一生懸命した」

ことであり、その頑張ったことで

死ぬことは、ほぼありません。

 

それが、ここでは

「必死」

は、命を落とすことを伴うものであり

それに反すること、

たとえそれが天候など

自分ではどうしようもないことであっても

軍令に逆らうことは

 

 

生存に値しない

 

 

ことになるのです。

 

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特攻隊員に選ばれたら

名誉として受け入れる。

 

特攻に限らず、軍に徴兵され、

亡くなった方は

軍神としてまつる。

 

 

死んだ、とされた、

けれど、何らかの形で

「死ぬことができなかった」人たちは

ひとところに集められ、

 

監視を受けながら過ごす。

(その寮のことは、ここで初めて知りました)

 

そこには

生きているけれど、

死んでいるのと変わらない生活。

それを余儀なくされている人たちが

いらっしゃいました。

 

 

 

記事に落としながら、

 

小説の中で

とても、とても

恐ろしいものを

みていると思いました。

 

 

 自分というものはなく

 軍規だけが真実。

 結果が出ても出なくても

 そこから帰ってくることはできない。

 

 

自分のからだに

まとわりつく、

血と死のにおい。

 

 

自分が自分ではなく

自分の意思とは関係なく

何か別のものに

昇華させられ、変化させられて

消費されていく過程。

 

自分の存在した証など

無用なものとされてしまう。

 

あらためて、

想像を絶する世界が

あったんだと思いました。

 

そこからの生還。

 

 

地獄からの生還は、

おそらく、…。

私たちには

想像が付きません。

 

戦争に行かれた方、

お亡くなりになった方全員に

哀悼の意をささげます。

 

そして、戦後を生き抜いてこられた方

すべての方にお礼を申し上げます。

 

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1945年8月。

そこには、複雑な思いが

日本中で

入り混じっていたのかもしれません。

 

戦争が終わった、

爆撃がないという安ど感。

 

今までの心の支えが

吹っ飛んでしまったもやもや感。

 

そして…。

 

この様々な感情は

人々の中に残り、

いまだに私たちに

受け継がれている面があると思うのです。

 

これも、戦争の遺産でしょうか。

 

 

 

オッドアイ猫「中2長女、イモコです。

 

読者の皆様、

かーちゃんの

暗くって

長くって

どーーーしょーもない

読書メモにお付き合いくださり

ありがとうございました。

 

 

でもさ、かーちゃん、

戦争の遺産、って何さ?」

 

ニヤリ「一つは、横並び意識かな。

みんなと同じ、が一番良くて

そこから外れると

外圧感じたりするよね。

あれだよー。

 

この延長線に

自粛警察とかあるんだと思うよ」

 

オッドアイ猫「それならわかる!

私も変人な かーちゃんもってるから

いろいろ大変だもん!」

 

 

滝汗あせる

「まあ、これ(自粛警察)は

外に向かって出る戦争の遺産だけれど

内に向かって出る、戦争の遺産も

また大変だよね」

 

オッドアイ猫「ふーーーん。

そんなのもあるんだー」

 

ニコニコ「それはまた別の記事で!」

 

 

本日の独りよがりな記事に

長々とお付き合いくださり、

ありがとうございました。

 

 

心よりお礼申し上げます。

 

あさひかおり