第三章「風はもう私を信用してくれない」




ファイム:
よし。そろそろ出発するよ。




ミミィ:
ファイムさん次はどこにいくんですか?




ファイム:
そうだな。グランドレート・ワンダーランド大陸は広いからな。
とりあえず適当に近くの島へ移動するか




わてり:
お船、楽しみ~~





ウインディ:
海風が心地いです。




やみっち:
いいわね、クルージングなんて。
しかもウインディちゃんと一緒…♡




ウインディ:
や、闇市さん?近くないです?




やみっち:
近くないわよ~






ライチ:
あ、わてりちゃん。トビウオの群れだよ!



わてり:
わあ、トビウオたくさん~




ミミィ:
島が見えてきましたよ~~






ファイム:
よし、上陸。
…そういえばトライアルアベニューの人に聞いたんだけど
この島の先にある大都市「デリックシティ」という街があるんだよね?



ウインディ:
デリックシティですか!はい、この大陸では大きな都市部ですよ。
もしやファイムさん、デリックシティを目指すんですか?



ファイム:
うん。トライアルアベニューもそこそこ都会だったけど
それよりも都会な場所があると聞いて、気になってたんだ。
まあ、目的を考えてなかったから、丁度よくてね。




わてり:
そうなんだ。




ファイム:
でも、ここからデリックシティに向かうまでには
山を越える必要があるのね。う~ん…




ミミィ:
がんばりましょう!



~ウインディングロード開通トンネル~




わてり:
洞窟だね。でもあちこちに線路がしかれている。
鉱山なのかな?




ライチ:
お宝もあったりするのかな~?



やみっち:
ところどころ松明がおかれているから
ライトとか懐中電灯は不要ね。
でもじめっぽいか、陰気臭いところよね




ウインディ:
この洞窟を出れば、ウインディングロードですよ。
私もデリックシティにいくまでにこんな
山道とか洞窟で下山したことがありませんからね



ファイム:
もう少し回り込めば別のところからでもいけるんだね。
まあいいや、私たちはこのまますすんでこ!



ミミィ:
これは?




ファイム:
おんや?トロッコの通り道だね



ウインディ:
でも、トロッコはどこにもありませんよ?




わてり:
う~~ん



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ






わてり:

なにこのゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴっていう音?




ファイム:
んっ?




ウインディ:
うわああああああ、みなさん!
と、と、トロッコがあああ!!!こっちに走ってきてますう!




全員:
ええっ!?


やみっち:
やばい、このままじゃあ轢かれるわよ!!





ウインディ:
よりによっても狭い道ですし…どうしたら





???:
おい、こっちにこい!



ミミィ:
誰か呼んでます!いきましょう!




ファイム:
すたこらのさっさっさ~~~~





ウインディ:
危ないですね。あのまま逃げきれなければトロッコに
よってぺっちゃんこでしたよ




ファイム:
うん…




???:
大丈夫か。こんな炭鉱に旅人は珍しいな。




ファイム:
あなたは?




ストーム:
私はストーム。ここいらで調査している名もなき者だ。
私のことはあまり気にする必要はないぞ。
さて、そこにみえるのが出口だ。




わてり:
出口!



ストーム:
「ウインディングロード」へ出れるぞ。




ファイム:
さっきはありがとう。
よし、外へ出ようじゃないか


ストーム:
賑やかな連中だ





~ウインディングロード~


わてり:
わあ、山の空気がおいしいよ~~



ライチ:
生き返るう~~!




ウインディ:
この山を抜ければ村が見えてきますよ。
ファイムさん、村まで目指しましょう!



ファイム:
うん!





ウインディ:
はあ…はあ…だ、だいぶ歩きますね…!




わてり:
みんな、喉からからじゃない?




やみっち:
わたしは平気よ。
たまにはこういうハイキングも悪くないと思うわ。
それにウインディちゃんなら、こういう場所気持ちいいんじゃない?



ウインディ:
風魔法ですからね。ときどき吹きすさぶ風がなんとも~~~





ファイム:
んっ?



ミミィ:
どうしました、ファイムさん?



ファイム:
なんか誰かがこっちに歩いてくるよ。あの人も旅人さんかしら




ウインディ:
あっ……あれは刀!ということはサムライさんじゃないでしょうか?




やみっち:
ええ?こんなところにサムライさん?





ウインディ:
私たちに気づいたみたいです。




ウォーターⅡ:
むっ?お主らは何奴だ!




ファイム:
あ、怪しい人じゃないよ…




ウォーターⅡ:
そうか…って、おい待て。
そこにいるのは……わてり?!




わてり:
へっ?
……………。




わてり:
えええええぇ!!!?
お姉ちゃん?!




ウインディ:
わてりちゃんのお姉さんなんですか?




わてり:
うん!




ウォーターⅡ:
まさかこんなところでわてりと再会できるとはな。
元気そうでなによりだよ。しかし…



ミミィ:
しかし?



ウォーターⅡ:
わてりはそいつらと同行しとるのか?
怪しい連中じゃないのか?



ファイム:
違うよ。怪しくないし、わてりは私たちの仲間さ




わてり:
うん!



ウォーターⅡ:
わてりが認めているのなら、怪しいやつらじゃないのだな。
安心だよ。わてり、またどこかで会おう。



わてり:
ええ~、もういっちゃうの?



ウォーターⅡ:
ああ、急がねばならんからな




わてり:
そっか。ママにもよろしくね。ばいばいお姉ちゃん~



ライチ:
わてりちゃんのお姉ちゃんかっこいい~~



わてり:
えへへ☆彡





ファイム:
それじゃあ、村へいくぞ~~~





わてり:
ここが村だね。のどか~




ウインディ:
ファイムさん。村に来たということは
まずこの村の村長さんにあってみませんか?




ファイム:
うん。挨拶しないとね。
でも村長さんのお家、どこだろう?





やみっち:
あの建物なんじゃないかな~?




わてり:
ん~~~



ライチ:
どしたのわてりちゃん?



わてり:
ライチちゃん。こんなところにぽっぷがあるよ。
えっとなになに?「デリックシティのニューアイドル「スピブレアイドルグループ」。
スピリットブレス、スピリットカース、冷たいパスタの三人で今宵もライブ!」だって




ライチ:
わあ~有名なアイドルだね。デリックシティにいけば会えるかも!



わてり:
うん!




やみっち:
二人ともなにしているの?
村長さんの家に入るわよ~


わてり・ライチ:
は~い。






ウインディ:
おじゃましまーす




ブラインド:
いらっしゃい






わてり:
ええ?いきなりいるんだ…。
あなたが村長さん?



ブラインド:
そうだよ。まあ、村長さんらしくないかもだけど。



ミミィ:
そんなことないですよ~。





ブラインド:
キミたちは…見るからに旅人さんみたいだね。
どうしたんだい?道に迷ったのかい?



ファイム:
迷ってはないけど、たまたまこの村まで来ただけなんだよ。
でさ、私たちこっから先にずっとある「デリックシティ」を目指しているの




ブラインド:
で、デリックシティ!?
…そうか。まあ、グランドレート・ワンダーランド大陸では
大都会といってもおかしくない街だもんね。
なるほど。まあ、僕がデリックシティまでの楽しい道のりを教えるよ。



ブラインド:
この村を出て、東へ進んで。「ヨッカの村」っていう村があるんだ。
面白いから寄ってくといいよ



ファイム:
なるほどな。ありがとう、ブラインド




ブラインド:
どういたしまして。
デリックシティか。スピリットブレスちゃんが…




やみっち:
え?



ブラインド:
なんでもないよ。それじゃあ!





ファイム:
よし、ヨッカの村へいくぞ







~ヨッカの村~




ファイム:
うわ、なんというかあっちの村と
雰囲気がらりと変わりすぎだね。





わてり:
竹藪に小川もあるし、あれは田んぼかな~




やみっち:
オリエンタルな感じがいいわね。
…それに村の人は着物着てるし!
いいな~、わたしも着たいな~




ライチ:
闇市ちゃんが着たら似合うよ~




やみっち:
ええ。






ウインディ:
あ、お団子屋さんがありますよ?
食べていきませんか?




ミミィ:
おいしそうです~




ファイム:
じゃあ、休憩しようか






ファイム:
もぐもぐもぐ。ふう~、おいしいなあ~



ミミィ:
甘くておいしいです~




ファイム:
じゃあ、そろそろ…




きゃーーーーーー!!!!




わてり:
ええっ?!





河童:
ははははは!この女房はいただいてくぜ




わてり:
か、河童!?



男性:
はあ…はあ…街やがれ、河童!!!





やみっち:
なんだろう。あの河童が?
女性を連れ去ろうとしてんだけど!!!




ウインディ:
河童さんって尻子玉を盗むと言いますが、
まさかあの女性の?!
うう、それは放ってはおけませんね。



ファイム:
事件だ。ねえ、あの女性、私たちが助けるよ!




男性:
本当か?すまない。あの河童野郎はきっと、
「デールケイブオブケーイブス」という鍾乳洞へ逃げてった。
なんでもその鍾乳洞の先には立派なお城があるんだ。
もしかしたらその城から送られてきた輩かもしれん




わてり:
そうなんだ。



男性:
あいつを頼む!




ウインディ:
わかりました!では鍾乳洞へレッツゴーです!





~デールケイブオブケーイブス~




ファイム:
すごいね。普通の洞窟とはこれまた違う雰囲気だ。



ミミィ:
映えますね~





ファイム:
それに鍾乳洞なんて初めてくるよ。
…おっ、あれは滝じゃないかな?



わてり:
滝!





ウインディ:
水が流れる音がこれまたいいですね。
…おや?ファイムさん。あそこから先へ進めそうですよ




ファイム:
なるほど。あそこまで移動しよう





ミミィ:
わあ、羽が濡れちゃいます~~



わてり:
水が気持ちいね~




ライチ:
じゃぶじゃぶ~~




やみっち:
う、う、ウインディちゃん。




ウインディ:
どうしたんですか?そんなぶるぶるして




やみっち:
お手々離しちゃだめよ?ぜ、絶対流されるかもしれないから~~^




ウインディ:
闇市さん…大珠部ですってば





やみっち:
(ウインディちゃんとお手々にぎにぎ…最高かも~)





ファイム:
よし、ここまでこれたぞ。
先へ通じているね。どんくらいあるんだろう




ウインディ:
この洞窟もわりかし明るいですね。
おや?あれはCrystalでしょうか?




やみっち:
むっちゃキレイ~~~。Crystal~~~!




わてり:
ぴっかぴかだ~!







ファイム:
なんてコントラストな洞窟なんだ。幻想的だよ。
ミミィ、美しいよね。



ミミィ:
はい!ファイムさん、風景に馴染んでますよ~




ファイム:
そうかな?




ウインディ:
あれ、なんか銅像みたいなのがありますよ





わてり:
銅像?





やみっち:
もしかして、古代遺跡とかそういうもの?
探求心が揺らぐわよ、ここにきて





ウインディ:
確認しにいってみましょうか!





……………。




ウインディ:
うぎゃあああああああ!!!!!





ライチ:
ど、どうしました、ウインディさん。




ウインディ:
まずいですよ!





やみっち:
こ、これは…!!




ファイム:
ファっ?!ひ、人がなにかに吸収されてんだけど!




ミミィ:
ひえええっ!こわいです~、ファイムさん。



ファイム:
神殿つーか、なにかの儀式をとりおこなってそうな祭壇だよ。
よりにもよってこんな鍾乳洞の中でやるなんて。
間違いなくあのつぼ?らしいのは生命を吸い取る危険なツボかも




ウインディ:
俗にいう「バイオベース」ってやつですかね?おぞましいです…






わてり:
わ、わたし達もああなってしまう末路なんじゃ?
それに大人から子供まで、ツボの中に捕らわれてるし





ライチ:
ウインディさん、こわいよ~~




ウインディ:
こわいですね。こんな場所とっとと通り抜けましょ!







ファイム:
さっきのは見なかったことにしよう。うん。




ウインディ:
出靴ですよ。これで鍾乳洞とはお別れです!






ファイム:
ふう、山の空気は最高だね~。
まだまだ山道は続くけど、デリックシティまで
長い旅だと思って進んでいくぞ…。
まあ、さらわれた女性を助けるのが先だけどね。





ミミィ:
そうですね~



やみっち:
ん?誰か歩いてくるよ?




ウインディ:
着物を着た女性…というか女の子でしょうか?
なんだか気品のある方ですね~




わてり:
かわいい~!




ファイム:
でも、様子が変だよ?ふらふらしているし。
歩き疲れているんだろうか。



ミミィ:
本当ですね~




ファイム:
ねえ、そこのキミ大丈夫?



フレイムさん:
えっ?



ファイム:
なんだか疲れているよ?ここまで登ってkるうの大変だったでしょ?



フレイムさん:
いえ…大丈夫です。
…・…ぎゅるるるうう~~




わてり:
あっ!おなかが鳴ってるよ!




フレイムさん:
すみません。…なにかありませんか?
空腹でそろそろ動けなくなりそうです…



ファイム:
ひええ!こんなところで倒れたら大変だよ。
ウインディ、なにか食べ物ある?





ウインディ:
ありますよ。おにぎりです。
ヨッカの村にいったときに買ったんですよ。



わてり:
あ、そうなんだ。
じゃあ、それを食べさせよう!




フレイムさん:
いいんですか?
ありがとうございます。もぐもぐ




ファイム:
おにぎりだけだと喉詰まるからお茶も飲んで




ウインディ:
おにぎりで元気をチャージですよ!




フレイムさん:
ふう…ありがとうございます。
なんとか飢えをしのぐことができました。
なんとお礼したらいいのでしょうか…



ファイム:
いいよ、そんなの




フレイムさん:
よ、よくありませんの。そうだ。
商会がまだでした。わたくし、フレイムさんと申しますの。
この辺にある村に住んでいるものです




やみっち:
そうなんだ。着物きてるけど、お祭りにいってるの?




フレイムさん:
そうですね。わたくしの村でもお祭りがあったりしますの。
ですが今日、わたくしは試練をこなさなくてはなりませんの。




ファイム:
試練?



フレイムさん:
村の近くにある神社で試練が行われるのです。
わたくし、巫女としての素質そのものがあるかどうか。




わてり:
え?フレイムさんは巫女さんになるの?



フレイムさん:
フフフ、こうみえても巫女さんに憧れてるんですの。
ですが、巫女さんになるには厳しい試練を受けることが
前提でして




ファイム:
まあ、そんな簡単になれないものなんだね。
私たちはどうしたらいい?




フレイムさん:
よければ皆様も同行してくださる?




わてり:
いいよ!ね、ファイムさん




ファイム:
みんなおkみたい



フレイムさん:
ありがとうございますの。





???:
こんなところにおったか!




フレイムさん:
!?



ユキ:
お嬢様、探したぞ!



マイ:
見つけた





フレイムさん:
ユキ様…マイ様…




マイ:
…………。




ウインディ:
お知り合いさんですか?


フレイムさん:
はい…




ユキ:
お嬢様、どうして逃げられるのじゃ?
私どもは探しておった。さあ、オトメ殿のところへ戻るぞ




マイ:
逃げられない



ユキ:
そこのものよ!お嬢様に触れるな!




ファイム:
私たちは怪しいものじゃないよ!



ユキ:
たわけ!怪しいぞ



マイ:
御意。




フレイムさん:
離してください!




ユキ:
神社までゲッタウェイじゃ!






ウインディ:
フレイムさんが!!
追い掛けましょう!





ファイム:
うん!






やみっち:
神社だわ。…なんだろう雰囲気がいいわね




わてり:
この感じ、落ち着くなァ。
あ、ライチちゃん、金魚さん~



ライチ:
金魚さん~~



ファイム:
あの二人は……?
わけもわからずフレイムさんを連れていくなんて。





ウインディ:
誘拐犯をこらしめましょう!




マイ:
誘拐犯ではないでござる。




ウインディ:
え?





ユキ:
しぶといやつらめ。お嬢様を狙ってもそうはいかんぞ。
私らが成敗してやる!




マイ:
いざ参る!



やみっち:
本物の刀!ひえっ!





ファイム:
私たちを切り刻むつもり!




ユキ:
ああ、みじん切りにしてくれるわい!




エンリュウ:
そこまでじゃ!




ファイム:
え?





エンリュウ:
争いはなにも生まない。やめるんだ





ニンニンガール:
そうですよ!




ユキ:
なんじゃお主らは?!見慣れない顔ぶれじゃ。
さては第三の刺客ってやつか?




マイ:
ありえん…




エンリュウ:
別にそういうわけじゃない。
ワシはエンリュウ。そしてこいつが
相棒のニンニンガールじゃ



ニンニンガール:
よろしく~




やみっち:
アメリカン被れば忍者ね…




ファイム:
ふう、ありがとう。
遅ければみじん切りにされてたよ




ウインディ:
そうですね。




フレイムさん:
み、皆様…




ユキ:
お嬢様!この者はお嬢様を脅かす悪です!
私らが今度こそ成敗する!



マイ:
する!



フレイムさん:
お、落ち着いてくださいな!ユキ様マイ様…




マイ:
お嬢様…



フレイムさん:
この方たちはわたくしにおにぎりとお茶を
くださったのです。わたくし、山道で体力を使いすぎ、
疲れ果て、飢えに苦しんでいたのです。
そんなときにこの方たちに食べさせてもらい…




エンリュウ:
そうなのか。





ユキ:
そんなことが。
失礼した。



マイ:
御意




ウインディ:
誤解が解けたようです…





やみっち:
ふう、刀で斬られるなんてごめんよ。
…んで、フレイムさん。試練を今から受けるの?




フレイムさん:
はい。オトメ様にこれから挨拶しにいく所存ですの
皆様もついてきてくださいませ。



マイ:
拙者もお供する



ユキ:
当然じゃあ!お嬢様、必ずも試練を達成するよう
このユキがご協力します!




フレイムさん:
ありがとうございます。





エンリュウ:
よし、ワシらも行こう



ニンニンガール:
イエッサー!






オトメ:
フレイムさん。





フレイムさん:
お、オトメ様…!





オトメ:
驚くことはないだろう。
私は貴女の巫女としての素質があるかどうか
確かめにきたのさ。まあ、可憐な女性である
貴女には私もそのすごさたるものを知っている。



オトメ:
しかし…巫女になるには簡単なことではないことを
教えよう…。さあ、私についてきなさい




フレイムさん:
はい!





ファイム:
私たちも行こう!






エンリュウ:
なるほど、外で試練をやるのだな。





オトメ:
フレイムさんよ。貴女に一つの試練を与えよう。
ここにある、薪を割って見せよ…




フレイムさん:
薪ですか…




やみっち:
そんな空手のトレーニングみたいなことするのね。
わたしだったら、力んでも割れそうにないわ



わてり:
わてりもだよ~~




ユキ:
お嬢様ならいける!



マイ:
成功する





オトメ:
この薪を割ることで、巫女としての素質があるかどうか
この私が見極めよう。さあ!薪を割るのだ!




フレイムさん:
えっ…




フレイムさん:
(皆様がわたくしを見守っています。
ここで、わたしくは試練をクリアしなくてはなりません。
薪を割ったことなどありませんが故に、この拳で…)




ウインディ:
がんばってください、フレイムさん!




ミミィ:
ファイトです~~




フレイムさん:
皆様……





えいっ!




ファイム:
いったぁあ~~~!




ユキ:
おおおおっ!!!
さすがはお嬢様。できると見込んでいたのじゃ!



マイ:
嬉しきことなり。




フレイムさん:
やりました…やりました!!!




ファイム:
フレイムさん…やったね!
私たち、見事な薪を割ったところを見たよ。




エンリュウ:
ワシも驚いたぞ。



ニンニンガール:
すごいです~~




フレイムさん:
皆様、ありがとうございます。




オトメ:
フレイムさん、貴女に巫女としての素質はあるとわかった。
貴女が巫女になれるよう、オトメは指導に参る。



フレイムさん:
オトメ様…!うれしいです。わたくしが晴れて巫女に…





ウインディ:
よかったですね。




オトメ:
そこで、そこにいるのは旅のものか?




ファイム:
うんそうだよ。




オトメ:
そうか。
しかし、ただの旅ではなさそうだな。
して、この先にある城へ向かわれるのか?





わてり:
城?



オトメ:
「コラブルスキャッスル」だ。





わてり:
もしかしてあの山から見えているお城?




オトメ:
そうだ。なんでもあそこの城には
変なやつが棲みついているようじゃ。





ファイム:
私たち、ヨッカの村の女性を助けに
河童を追ってるんだ。その城に逃げ込んだ可能性もありえそう




ライチ:
怪しいもんね




フレイムさん:
そんなことで、皆様は来られたのですね。
人助け、素敵ですの。


ウインディ:
えへへ~~~




やみっち:
むぅ~~!





ブラインド:
ああ、君たち。



ウインディ:
ブラインドさん。どうしてここへ?



ブラインド:
別に。視察さ。
ところで、ヨッカの村で何か事件があったみたいだね。
キミたちはそれを追ってるのかい?



やみっち:
そうよ。河童はあの頂上にあるコラブルスキャッスルに
逃げ込んだに違いないわ。




ファイム:
今からその城へ向かうところなんだ。




ブラインド:
そうか。気を付けてくれ。
コラブルスキャッスルはからくりダンジョンのようなところだ。




ウインディ:
からくりですか。まあ、忍者屋敷みたいなもんでしょ。




わてり:
めっちゃ気になるな~~。






~コラブルスキャッスル~





ファイム:
ザ・天守閣のある和風なお城だね。
それにしても門番的なのはいなかったし、
こうも簡単に入れちゃうものかな?




ウインディ:
入口のガードが手薄なのでしょう。なにも遠慮することなどありません。




ライチ:
そうだね








わてり:
んっ?ウインディちゃん。ここに立札があるよ?



ウインディ:
え?



ファイム:
「このはしわたるべからず」。
う~ん、こういうのは真ん中を歩くとどぼんだよね。





わてり:
もし落ちてもわたしが助けてあげるよ。




ウインディ:
ということはこの先に橋があるのですね。
さっそくいって…ぎゃああああああ!!!




わてり:
さっそく引っかかってるーーー!!!





やみっち:
ウインディちゃん!!!






ウインディ:
はあ、危ないですねぇ~~~。



ファイム:
それで平気だなんて、さすがだな。
なるほど、からくり屋敷みたいだから
迂闊に進めばこういう罠にはまってしまうかもしれないね。





ミミィ:
こわいですね…




ファイム:
とりあえずだ、例の河童がこの城のどこかにいるかもしれない。
攫った女性もいるはずだ。探し出そう




わてり:
天守閣にいるんじゃないかな?
ほら、こういう和風なお城って



ライチ:
たしかに!




ミミィ:
それじゃあ、天守閣を目指しましょう!




ウインディ:
わあ~~たたみの部屋ですよ~



やみっち:
広いわね、無駄に。
こんなところ、寝転んでいられるわよ。




ウインディ:
そうですね。んっ?みなさん、スイッチをみつけましたよ?




ファイム:
スイッチ?なんの?





ウインディ:
わかりませんが。怪しいですよ。
きっとスイッチを押せばどこかの仕掛けが解除される的な…



やみっち:
ありえそうね。







ウインディ:
押してみましょう。ポチっとな。





ゴゴゴゴゴゴゴゴ…




ファイム:
うん、扉ていうかふすまの開く音ががしたね。
スイッチを押さないと先へ進めなさそうな感じだ



ウインディ:
よし、先へ進んでいきましょう…!








領主:
お酒も!女も!あらゆるものがそろっておる。
愉快、愉快。今宵はうたげじゃ。ひゃっははははは




女性:
…………。



領主:
お酒をじゃんじゃかもってこーーい!
誰もわしの下へ来れるぬ!





???:
そうかな?




領主:
は?






???:
やあ。怪しいものじゃないさ。
宴の途中に失礼。キミに質問があるよ。




領主:
なんだおめえは?!ワシの楽しい時間を邪魔するな!




???:
邪魔をする気ではないよ。
まあ、面白いものをみせたくてねえ。
それで、宴が捗るなら最高じゃん?





領主:
なにを訳のわからんことを!追い出すぞ!





???:
まーまー。
それじゃあいっくよ。そこのお姉さんも見ときなよ。




女性:
…………。




???:
いでよ、ディオナ!!





ぱぱーーーん!




領主:
なんだぁ?!





…………。





???:
ククク…これでオッケーだね!
さあ、ディオナ。コラブルスキャッスルを破壊するのだ!






領主:
なんだって?!貴様、なにを!




???:
無駄な抵抗はよすんだな。
この城は炎につつまれ、ディオナの手によって壊されゆく
運命にあるのだ。この場所にあってはならない!!




???:
ついでにお前も消えるんだーーーーっ!!!




領主:
うわああああああっ!!!!!




???:
はっはっははは!!!コラブルスキャッスルは燃えるぞ。
もえろよ~もえおろよ~~ほのおよもえろ~~~♪







ブラインド:
!?
コラブルスキャッスルが燃えている?!
あの中にはファイムたちが……






ブラインド:
アーケンやウォーターⅡに報告せねば!







ウインディ:
なんでしょうか?
お殿様が出てきそうな荘厳な雰囲気の
大広間ですね。




わてり:
宴会会場みたいだね。
ここで宴でも開いたりするのかな?




ファイム:
んっ?奥に誰かいるみたいよ?






アーケン:
…………。




やみっち:
あ、怪しい!フードをかぶってるわ。
ああいう見た目のやつこそ、河童を利用したボス的存在なのかも!




ウインディ:
私たちで倒しましょう!
やい、そこの怪しげなフードの男さん!!!




アーケン:
!?




ファイム:
ヨッカの村の女性を返すんだ!




アーケン:
女性?
なんのことかな…




ウインディ:
しらばっくれて無駄ですよ。さあ、女性が
どこにいるのか教えなさいっっ!!!




アーケン:
な、なんのことだ?
僕は…その…悪いやつじゃあないんだよ!





やみっち:
優しいフリしたって、そんなの通用しないわよ~~。




アーケン:
本当だってばあ!
ああ~~~




ファイム:
逃げたぞ!





ミミィ:
捕まえましょう~~




アーケン:
!?




ウインディ:
さあ、アーケンさn…ってええええええ!!!?



ファイム:
お城が燃えてる!?





わてり:
うそぉぉおっ!?




アーケン:
な、なにが起こってるんだ…。
キミたち、危ないからこの城から出るんだ。




ファイム:
確かに出なくちゃならない。
でもね、私たちは女性を助けるために
ここまで来たんだ。もう後には退けないよ。



ミミィ:
そうですね…




やみっち:
大丈夫よ。なんならわたし達、火の中、水の中、草の中、土の中、
ウインディちゃんの中、いろんなところを冒険してきたのよっ!




ウインディ:
私の中ってどういう意味ですか?





ライチ:
わてりちゃんがいるもん。




わてり:
そうだよ。炎はわたしのお水で消してやるもん!



アーケン:
キミたち…すごい闘志だね。
わかった。くれぐれも気を付けてくれよ





ファイム:
もちろんさ!さあ、みんないくぞ!










ブラインド:
…これはひどい




ウォーターⅡ:
お城が炎上しているな。
この中にわてり達がいないといいんだが





アーケン:
…………。




ブラインド:
アーケン!





アーケン:
やあ、ブラインドにウォーターⅡ。
キミたちが来ると信じてたよ。
みてのとおり、コラブルスキャッスルは燃えている。
何者かがこの城を火事にしたんだ!



ブラインド:
犯人は?




アーケン:
わからない。僕はずっと部屋にいたからね。



ウォーターⅡ:
とりあえずだ、火を消そう。
それから城内にいる人間を救出するぞ!




アーケン:
ああ!







ファイム:
はあ…はあ…



ウインディ:
燃え盛ってますね。
一体、どこまで進んでいけばいいんでしょうか



ファイム:
進むしかないよ。奥へ…奥へ…




ファイム:
ああ、それらしい襖がみえてきたぞ。
きっとあの中に…いるんだ!






ウインディ:
ザ・オープン!!!!!!






やみっち:
え?






ディオナ:
ククク…こんなところまでご苦労だ。





ライチ:
誰かいるんだけど?
なにあのエルフみたいなのは?





わてり:
あ!河童に連れ去られた女性がいるよ!
ってことはあのエルフがボスなんじゃ?





ファイム:
よくも女性を!許さないぞ!!



ディオナ:
許さない?よくわからない。
とにかく、お前たちはここで倒れてもらう!!!




ファイム:
ぐわあ!!



ミミィ:
ファイムさん!!!




ファイム:
私は大丈夫だよ、ミミィ。
みんな気をつけろ!




やみっち:
闇のパワーで攻撃できるのね。
なんならわたしも対抗よっ!えいっ!!!




ディオナ:
ふん!




やみっち:
避けられた!!!



ディオナ:
甘い甘いぞ!!!






ディオナ:
私に勝てると思いあがるな!!!



ライチ:
うわああああ!!!




やみっち:
このままじゃやられちゃうわ!



ウインディ:
諦めちゃいけませんよ。
お城が燃え盛る中、あのようなボスが
女性まで巻き込んで、全部灰にしようと
企んでいるのかもしれません!




ウインディ:
放火魔は許しませんっ!!!





わてり:
ウインディちゃん!




ディオナ:
なんだ?



ウインディ:
トルネードアタック!!





やみっち:
おおっ、竜巻が大きいわ!




ウインディ:
喰らいなさい!!!




ディオナ:
ぐぐっ!私は…そんな攻撃などで…やられるわけがないんだああああ!!!




ファイム:
なんだ?!





わてり:
か、覚醒したんじゃあ?今ので…





ウインディ:
これは…!





???:




???:
…!…!!




???:
ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ! 
俺様はなああ、ヘルリングスだぁぁああああああ!!!!



ヘルリングス:
あー人を殺してぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…殺してぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ(ry




ウインディ:
えっ?






ヘルリングス:
エッチはエッチでもHellのほうだがなぁぁぁーっ!




やみっち:
は?な、なによ?
いきなり覚醒して、強いドラゴンのような
姿になったと思ったら…変な発言してんだけど






ヘルリングス:
女は顔だ。俺の責任じゃない。
てめえら、ロリータだあああ、エロガキひゃっはーーー!!





ファイム:
なんだこいつ!



ヘルリングス:
僕ちゃん地底人でーす!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!



ウインディ:
うわあ!




やみっち:
攻撃してきたわね!




ヘルリングス:
山本太郎の父親でーす(大嘘)





ファイム:
意味わからないこと言いながら攻撃してきやがる!
こいつ、頭ぉかしいぜ!





ヘルリングス:
人肉!オレ、ジンニク食イタイ!!!!!!!!!!





ファイム:
このふざけたドラゴンを討伐しろうううう!!!





わてり:
なんかやけになってませんか、ファイムさん!!!!




ヘルリングス:
クッ…!ティラノサウルスは白亜紀の生物…ジュラ紀の奥義は使いこなせなかったか…





ウインディ:
今です!トルネードアタック!!




ファイム:
いいぞ、ウインディ!




ヘルリングス:
坂戸ではどう野球するのか知らんがな…川越ではこうやって野球するんだよ!




ウインディ:
うわっ!




やみっち:
ふざけたことばかり言ってるのに、なんか攻撃はやたら強いわね…。




ウインディ:
ま、まるでダメージを与えられてないみたいです





やみっち:
ウインディちゃん…






ウインディ:
こんなところでやられる私たちではありません!





ヘルリングス:
さーて戦争するぞー♪





ウインディ:
うわあああああ!!!!




やみっち:
不意打ちやめてよお~~っ!!!






ヘルリングス:
仕方が無い。女は顔だ。



ライチ:
し、知らないよ~~!





ヘルリングス:
火星人弱すぎ(笑)! 火星人絶滅(笑)!






ファイム:
諦めちゃ…諦めちゃだめだーーーっ!!!
うおおおおおおおおおっおおおおおおっっ!



ミミィ:
ファイムさん!!




ヘルリングス:
地球め!澄ました青しやがって!クール気取りか!ムカつくんだよ!


ファイム:
ふざけるのも大概にしろぉぉぉおっ!!






ヘルリングス:
俺か!?俺はマシュー!てめぇとエマがファックして生まれた物体よ!




ちゅどーーん!!!




やみっち:
やったわーーー!!!
ファイムさん、ナイス!!




ウインディ:
ナイスですぅ~!





ヘルリングス:
ぐっ!最後にこれは言っておく!!
エッチはエッチでもHellのほうだがなぁぁぁーっ!




川越市は消滅した。






ファイム:
やったぞ…!
あのふざけたドラゴンを倒したぞ!!
さあ、女性を…




わてり:
大丈夫?怪我とかない?




女性:
ふふふ、どうもありがとうございます。




ぽん!



ミミィ:
え?



???:
助けてくれてありがとうございます。
私、玉露軍のルーシーです。




全員:
えええええええええっ!!!!!








ファイム:
なるほど。調査のためにか。




ルーシー:
まさか私自身が誘拐されてしまうとは。
油断してましたね。




ファイム:
って、のんきにしている場合じゃなかった!
今、このお城は燃え盛ってるんだ!
急いで外へ脱出しよう!



ウインディ:
そうですね。





その必要はないよ





わてり:
えっ?





ブラインド:
やあ。




ウインディ:
ブラインドさん!
それにそこにはアーケンさんにウォーターⅡさん!




わてり:
お姉ちゃん!?




ウォーターⅡ:
やあ、わてり。
みんな無事でよかったわ。



アーケン:
僕達で炎は消したよ。
でもこのとおり、城は焼けてしまうところだ。
このままここにいても危ないだけだ。




ブラインド:
僕達についてきて。安全な場所まで案内するから





ルーシー:
みなさん、行きましょうか!







ブラインド:
コラブルスキャッスルは閉鎖若しくは取り壊しになるだろうね。
仕方がない。放火した犯人は分からずじまいだけど





ルーシー:
はあ…私もヨッカの村まで来たんですが、何一つ手がかりを得れず。
KTPアタックナインにどう報告すれば…


ファイム:
KTP?なにそれ?




ルーシー:
デリックシティを拠点に活動している
玉露軍も関与している組織です。






わてり:
へえ~



ルーシー:
もしよければデリックシティに行ってみてください。




ファイム:
ええ、デリックシティを目指してるから丁度いいわね。






アーケン:
…………。



ブラインド:
みんな気を付けてね。




ウォーターⅡ:
わてり、がんばりな。




わてり:
はーい、お姉ちゃん!








???:
…………。
コラブルスキャッスルは全焼しなかったか。
はあ…ヘルリングスもダメか…。
仕方がない。ファイムとかいう少女らの
妨害がなんとも邪魔ったらしい…。



???:
それがなければ、上手くいっていたのに





???2:
どうだ?順調か?




???:
テクノパーク・アルファ社か…。
はい。しかしながら今回失敗したようで…



???2:
そうか。なら次のフェーズに移れ。
場所はデリックシティだ。
あの都市部で、事件を起こせばいい。
なあに、お前ならできるだろう




???:
わかりました。しかし、ファイムという少女らが
妨害して、こちらの作戦がなかなか成功しないのですが




???2:
あんなガキどもを構う必要などない。
お前にはシュリンクガンがあるだろう?
そいつで、都市部の市民共を小さくしてやれ。



???:
小さく…ですか。



???2:
そいつを使うにはお前だけでは事足りないな。
よし、丁度いいやつを手配しよう




???:
お願いします。ボス。





???:
覚えてろよ、ファイム共。お前たちは次で死ぬのだからな!!



 

 

【おまけ】

No.011 ディオナ
闇に染まったエルフ。もともとは普通のエルフだった。
しかし謎のフードの男によって、闇の力を奪われ、
その姿がコラブルスキャッスルに現れたのだ。
実力はそこらのエルフやドワーフよりも凶悪なのだとか。

 

 

No.013 ヘルリングス
この地方の昔、邪悪な魔物が支配していたらしい。
そのような耳寄りな情報を頼り、実験台として、
エルフの心に眠る不安と悩みが具現化した。
狂気を愛し、暴虐に尽くし、精に暴れだす異形の怪物は
留まるところを知らないのだ…。