金沢文庫の称名寺に行ってきました。
ここは鎌倉時代に金沢北条氏の祖である北条実時が菩提寺として創建した大寺です。
鎌倉のお寺と言えば禅寺を想像しがちですが、ここは全国的にもでも珍しい浄土式庭園です。
平泉の毛越寺庭園をモデルにしているとも言われています。
鎌倉幕府の滅亡とともに衰退しましたが、当時は数多くの伽藍が存在したそうです。
GWにも関わらず結構空いててラッキーでした。
浄土式庭園
夕日に照らされる様は極楽浄土のような光景になるんでしょうね!
金堂
金沢北条氏は北条得宗家からの支流であり、実時公は4代~8代執権の側近として活躍しました。
特に8代執権時宗公の時代は元寇への対応があり、世界帝国を相手にした国難に苦悩されたことと思います。
その一方で、実時公は非常に学問好きで、たくさんの蔵書を収集し、金沢文庫を創設しました。
現在の金沢区の基礎を築いたのも実時公です。
金沢家からは幕末に名執権と言われた15代執権の貞顕公を排出しています。
ちなみに貞顕公は鎌倉幕府滅亡の際に得宗家一門870人と共にに自害しています。
実時公の銅像
実時公のお墓は裏山の中腹に静かに存在しています。
裏山の山頂には八角堂が建っています。
中に入れますが何もありません。
八角堂広場からは海が一望に見渡すことが出来ます。
まさに権力者の眺めですね!
金沢文庫は鎌倉から電車で30分くらいと比較的近く、とても横浜市とは思えない緑溢れる静かな街なので、鎌倉散策の際に少し足を伸ばしてみるのもいかがでしょうか?
今、期間限定でライトアップもやっています。
鎌倉から少し離れているのでどうしても観光客から見落とされがちですが、もっと評価されるべき素晴らしい歴史と文化を持ったお寺です。天皇陛下も行幸されています。
新緑の澄んだ空気が都会の喧騒に疲れた体を癒してくれましたo(^-^)o
紅葉の季節にはこの極楽浄土の世界をまた見に行きたいと思います!