正直なところ、佐藤寿人は選手としてのピークを過ぎてキャリア晩年に古巣に戻ってきた「だけ」で戦力にはならんと思っていました。
前節を見た時にそれは間違いであったと感じましたが、まさかエース争いに加わるとは…
と、言うよりは次節以降もWピニェイロが完全にフィットするまではスタメンで良いんじゃね？
今日はのせませんが、毎節のヒートマップですが、これは前半45分のものです。
試合終了時にするとその試合中にフォーメーションそのものを変えたりしてバラバラになって見辛いと思うのです。
本題
闇雲なハイプレスを止めただけで、依然としてDFラインは高く、できる限り前から嵌めていくスタイルは健在です。嵌まらないならある程度引く。
この塩梅というか判断が難しいわけで、それをチームとして瞬時に意思統一できるかがポイントとなります。
佐藤寿人は得点が勿論一番良かったのですが、上記の面で効いていました。
FWの守備力というのは何も奪取力やチェイシングだけではありません。
相手ボールホルダーに向かってパスコースを限定させ、状況を見て後方の味方にプレスにいくのか引くのか等を指示する…
こちらの方がよっぽど重要です。
その指示や判断が的確でした。Wピニェイロはまだフィットしきれていないのもありますが、どうやらそういうのは苦手そうなタイプですし…。
連動してチーム全体が上手く動けていました。
攻撃面でも
その佐藤寿人の落としから堀米のサイドチェンジパス→裏抜けした下平がクロス→佐藤寿人押し込む
素晴らしい一連の展開でした。
ただこれ、江尻監督になってから…多分それ以前でも狙っていた形の一つだと思うのです。
ただ、FWが上手く競り勝ったりして楔を入れても周囲が連動していないことがままありました。
これも守備時から2シャドーは勿論のことチーム全体が良い距離感を保てていたからこその事だと思います。
この攻守一体の一連の動きが「コンパクトにする」ということです。
これからもこれを続けていければ個の能力だけを見ればJ2では最上位と言っても過言ではない陣容ですから大逆転は充分に可能だと言い切れます。
他にも書きたいことが山ほどあった試合でしたが、佐藤寿人に感動したので彼についてで一本使いました(笑)
さて、次節はどさくさ？に紛れて好調の金沢。
前節も言いましたが、連戦となっていますので入れ替えも選択肢であると思うのですが好調のなので最低限の変更に留めてくるのでは？
ゲリア負傷で茶島としましたが、為田もコンディションは良さそうでしたのでWBに為田、茶島の超攻撃的布陣で臨むとか胸アツですが(笑)
DMFの控えが不在(熊谷、山本、佐藤勇人が負傷中)等負傷者が絶えないところは気になるところですが…。