どんぐり方式を突拍子もないと決めつける人がいますが、果たしてそうでしょうか?
実は、多くの教育学者が以前から指摘し、諸外国は既に教育の方向性を変えています。

以下、アメリカの教育学者ジョン・ホルトの『子どもたちはいかに学ぶか』より引用

私たちは殆どの子どもたちに、すくなくとも学校の環境下、あるいは言葉やシンボルなど抽象的思考が関わる状況のもとで、自分たちは全く考えることが出来ないのだと信じ込ませています。子どもたちは自分のことを、愚かであり、複雑なことや難しいこと、あるいは新しいことを学ぶことも理解することもできないと考えるのです。その結果はどうでしょう。学校で学ばせようとする方法で学ぶことに習熟するのはほんの僅かの子どもだけで、殆どの子は自尊心を傷つけられ、脅え、勇気をくじかれてしまいます。子どもは学ぶためでなく、学ばせようとして「しなさい」と言うそのことから逃避するために全精神を使います。これらの子どもの戦略は、短期的にはうまくいくように見えます。それは、これっぽっちも学んでいないのですけど、子どもが学校を通過するのを可能にするのです。しかし、長い目で見ますと、これらの戦略は自己限定であり、自己破壊であり、人格も知性も台無しにします。こうした戦略を用いる子どもたちは、そうなるはずだと限定された人間以上に成長するのを阻まれてしまうのです。これが、学校で起こる真の過ちであって、どの子も殆ど、そこから逃れることができません。

引用ここまで。
この本などでの重い指摘が1960年代から1980年代のこと。

そして今、どんぐり方式という具体的でシンプルな子ども救済策があるのに使わない手はありません。