4連休の中日、どうも明日から天気が崩れるらしいと言うこともあって、まだ日中の暑いうちに泳げる沢に行こうと『穴戸沢』をチョイス。

実はまだ1度も訪れたことがなかったなかった沢で、遡行記録をみると1本だけ難しい滝があることくらいしか情報がない。

同行してくれるシュウさん、テルさんは過去にも遡行歴ありなので、困ったときはなんとかなるだろうくらいな軽い気持ちであった。

今回は沢を詰め終えたあとは大東岳の山頂を踏むと言うことで、来週の槍ヶ岳登山に向け良い練習になったはずと思いたい。

【行動日】2020年7月24日(金曜日)

【行動距離】約15km

7:30現地集合～8:10ゲート駐車場～9:30穴戸沢入渓～13:30大東岳山頂～17:30駐車場(デポ車)

【行動時間】約9時間

【天候】晴れ

【使用装備】20mロープ

【メンバー】シュウさん(L)、テルさん、はでりゅう

二口渓谷『穴戸沢』

予め下山地点に車をデポし、穴戸沢までは林道ゲートまで車で移動、そこから入渓ポイントまでは徒歩で移動する。

ただ入渓ポイントまで歩くのは面白くなかろうと林道沿いの沢に入り、シュウさんオススメの滝を登る。

なかなかの水量に加え、滑りもあるので嫌らしい。

涼もとれて、朝のウォーミングアップには丁度良かったが、ここでの寄り道で結構無駄な時間を費やしてしまった。

林道に戻り、穴戸沢の入渓ポイントを目指す。

ちょっとした藪こぎとなり、道が分かりにくかった箇所もあったが無事に到着。

二人とも数年ぶりとのことで記憶も曖昧だそうだった。

GPSで現在地を確認しようとしたら、なんとシュウさんがデポ車にスマホを置き忘れてきたらしい。

仕方がないのでテルさんと私でナビゲーションする。

小滝あり、ナメ床ありで序盤から楽しませてくれる。

今日は長丁場になると聞いていたので、適当に涼をとりながら、なるべく体力を温存しておく。

穴戸沢と言う名の由来になったとされる大岩。

ちょっとしたゴルジュもあるので泳ぎは必須。

ザックを利用してなんとか浮いているだけの私は、水の勢いに勝てずもがき続ける結果に。

ここが核心らしい。

シュウさんから左右どちらのラインも登ってはみたけど、どちらもかなりしびれるとのアドバイスを受ける。

あまり役に立たないアドバイスであったが、シュウさんが右からアプローチするとのことで、私は左から登らせてもらった。どちらもバランス系スラブであるが、あまり高さもないので落ちても大事に至ることはなさそうであった。

ちなみに左のラインは鼻に見える大きな突起した岩に立つまでがパワー系、そこから微妙なスタンスを拾い、ちょっとずつ身体を引き上げていくバランス系の二段構成となっている。最後にちょっとリーチも必要となるため、トライする際は充分に注意していただきたい。

標高910mくらいで登山道にぶつかる予定が、1000mを超えても沢が枯れず水量を保っていた。

GPSでは登山道を歩いていることになっており、要所要所で赤布も確認されることから、普段は枯れ沢が登山道になっているものと推測した。

そのため藪らしい藪に出会うこともなく、最後の急登では体力の全てを出しきり無事山頂に到着。

山頂ではお昼ご飯に草大福(つぶ餡)を頂戴し、立ち込めるガスの隙間から山形方面だけ眺望し、来週の槍ヶ岳登山に大きな不安を残しつつ帰路についた。

ちなみに消費カロリーは2400kcalと、なかなかの苦行であったことを付け加えておく。

穴戸沢 遡行

穴戸沢遡行