ＧＳインサイダー疑惑　記事から

証取委との事前協議ない＝ゴールドマン訴追で－米大統領
2010年04月22日06時16分 / 提供：時事通信社
【ワシントン時事】オバマ米大統領は２１日、ＣＮＢＣテレビとのインタビューで、金融大手ゴールドマン・サックスの訴追について証券取引委員会（ＳＥＣ）が事前にホワイトハウスと協議したことはないと述べた。オバマ政権が優先課題に据える金融規制改革は上院での法案審議が大詰めを迎えているが、共和党議員の一部からは、このタイミングでＳＥＣが訴追を発表したのは改革支援を狙ったものである疑いがあるとの声が上がっている。

大統領は「ＳＥＣが訴追に関して（事前に）われわれに話したことは決してない」と強く否定した。
2010年04月23日23:39 証券会社では全ての顧客は平等にあらず　
ゴールドマンのインサイダー・トレーディング疑惑「われわれは顧客を最優先する」
これはゴールドマンのモットーです。今日、ウォール・ストリート・ジャーナルを読んで合点するところがありました。（なるほど、ゴールドマンの言う顧客優先とはこういうことなのか。確かにこういう情報を呉れるのなら、嬉しいよね。）その情報とは２００８年にリーマン・ショックの後でアメリカの証券株が急落した際にウォーレン・バフェットがゴールドマンの優先株を５０億ドル引き受け、救済に乗り出したディールを指します。このディールがおおやけにされる前に、こともあろうにゴールドマンの重役であるラジャト・グプタが、今、別件のインサイダー容疑で調べられている巨艦ヘッジファンド、ギャレオンの創設者、ラジ・ラジャラトナンにこっそりこのディールが起こることを耳打ちしたのだそうです。もちろん、今は「容疑がかけられている」段階ですから、早まった結論を出すわけには行きません。ラジャト・グプタは無実かも知れません。でもウォール・ストリート・ジャーナルの記事にある通り、９月１８日の立ち合いではザラバ前日引値より４０％近くもゴールドマンの株は暴落していたのに、不思議と株価はスルスル騰がり始め、結局、バフェットのディールが９月１５日発表された時点では株価は１８日のザラバ安値＄８６から、何と＄１２５まで爆騰したというではありませんか。誰かが事前にバフェットからの救済を漏らさないかぎり、こんな展開はアリエナイとおもうのです！しかもゴールドマンはこのバフェットからの資本注入にタイミングを合わせてコンカレント・オファーリング（同時進行公募）で一般投資家から１００億ドルもの資本を調達しています。もちろんインサイダー取引は違法だけど、それ以上に許せないのは公募の直前に良いニュースをリークして、自社の株価を吊り上げ、有利な値段で値決めすることです。これはおよそ証券会社の使う誤魔化しの中でも最も下劣で幼稚なやり方です。まあ、ゴールドマンがギャレオンという顧客をたいせつに扱っていることだけはよくわかったけど。