凛ちゃんと家族と放射能 ~茨城県北部~ -4ページ目

最後の晩餐

楽しい実家暮らしでしたが、

明日はいよいよ,自宅に戻る日です。ガックシ・・・・orz


線量高いし,水はよう素入り・・・・


しかし,凛ちゃん,ママを食べさすためにお父さんは頑張るよ!!


そして,最期の日ということで,今日は買い出しです。

最寄りの駅から市内中心部までの電車に乗り,お店に行きます。

久しぶりのゆったりしたショッピングです。

店に入るのも並びません。

やはり,茨城では,店に物がないのを見ていただけに,棚いっぱいの商品を見ると感激です。

ママのおやつとかママのおやつとか,・・・・・ママのおやつを買い(お菓子好き),そしてついでにお父さんの食料を買います。


お父さんはあっためるご飯とカロリーメイトと缶詰を買い込みます

久しぶりの3人での買い物に,いつ以来だろう?と感傷に浸ってしまいました。

充分な買い物を終え,そして,3人で散歩をします。

近くの公園で,ゆっくり,ゆっくり,園を散歩します。

はやく,3人で普通に暮らしたい・・・。明日からは,別々・・・・。

夜は,お父さんの送別会です。

ビールに料理に非常に豪華です!!

親父と二人で飲み,束の間の団欒を過ごします。

TVは最近,地震や原発の報道が少なく,ここで過ごしていると,本当に何もなかったような錯覚が起きます。

楽しいひと時だけど,明日からは一人かと思うと,さみしい・・・。

楽しい食事を終え,荷物を整理します。

そして,凛ちゃんを少しかまって遊び,早めに寝ます。

凛ちゃん・・・・

3月21日線量上昇の連絡

凛ちゃんママの携帯に電話がかかってきました。

弟からです。

「もしもし,凛ちゃんママ,こっちの線量率がまた上昇した・・。」

「え?どのくらい?」

「この前よりも低いけど,大丈夫かな?」

ここで,お父さんの登場です。

一応,放射線関連の仕事ですから!

数字を聞くと前回ほどではありません。

そこで,今まで通り,部屋の密封と出かけるときはマスク,帽子着用を伝えます。

帰ってきたときは,玄関で服のブラッシング,そして,手洗い。

これで,大分違いますから。

そして,水については,可能な限りミネラルウォーターを使うこと。

手に入らない場合,効果は低いかも知れないけど浄水器(活性炭)を通した水を使用することを伝えました。

風呂についても活性炭か浄水器を使うように伝えます。

(風呂用の活性炭はホームセンターで入手可。風呂用の浄水器もアマゾンで入手可能)

また,空気清浄機も少なからず効果が有ると思うと伝えます。

一体日本はどうなってしまうのだろう・・・・・・。

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そして、さらに追い打ちをかけるように野菜の汚染・・・・。

水も食料も・・・・。

だんだん帰りたくなくなってきます。



福島原発で働いている人たちには敬意を払います。

がんばってもらっているのですが,何の情報もなく・・。

終息するのかしないのか・・・。

凛ちゃん・・・。明るい世の中になるのだろうか?

お父さんの勉強(その1)

現在、安心してよいのか?注意すべきか?

お父さんはガクガク,ブルブルです。

そこで,今回は,現在の放射性物質について,公表されているデータをお父さんなりに整理してみました。あくまでも,個人的な見解ですので,判断は各自御願致します。

1.定時降下物

ひたちなか市で定時降下物がサンプリングされており,累積で以下の値となっています。

I131212713MBq/km2

Cs13728773 MBq/km2

I31は半減期8日であることから,現在のよう素は約500MBq/km2と計算できます。

当然,降下物は雨に流され水道水等に移行したので,全てが残存しているとは考えられません。よって,よう素については現段階ではそれほど気にすることもありません。

次に,Csですが,これは,半減期30年と長いこと,土壌及び植物に付着しやすいことから,環境中に存在していると考えられます。現在,モニタリングポストの値が平時より高いのはほぼCsの影響です。

2.農地のCs分析値(茨城県)

県内の農地の分析結果は,県ホームページに掲載されており,92496Bq/Kgです。

 ○主要地域の結果

水戸157 Bq/Kg常陸大宮92Bq/Kg、龍ヶ崎496 Bq/Kg

3.茨城県内のCs濃度のまとめ

1項と2項では単位が違うため,分かりずらいですが,いろいろな情報を調べていると,以下の関係式があるそうです。

 Bq/Kg×65MBq/km2

そうすると,

水戸10205 MBq/km2157 Bq/Kg

常陸大宮5980 MBq/km292Bq/Kg

龍ヶ崎32240 MBq/km2496 Bq/Kg

  ひたちなか市28773 MBq/km2442Bq/kg

定時降下物と土壌の分析値から茨城県内のCs量は5000350000 MBq/km2(約77~約550 Bq/kg)と推定できます。

4.過去の分析値(全国)

過去のデータについては「日本の環境放射能と放射線」で調べることができます。

2000年以降の全国のCs-137濃度を調べてみると

2003年金沢市4600MB/km2(換算値70Bq/kg)が最大で,全国平均は500 MB/km2(換算値7.7Bq/kg)となっています。

データを見るとBq/kgでの分析値も記載されており,最大は

2000年福井県勝山市220Bq/KG(換算値14300 MB/km2)で,全国の平均は11Bq/kg(換算値715MB/km2)となっています。

なお,勝山市及び舞鶴市はどの年度を見ても100Bq/KG程度はありそうです。

5.過去の分析値(茨城県)

県内では,東海村は,原子力施設があるためか,データ数が多いので,東海村のデータを検証してみます。

Csの最大濃度は1988年の5900MBq/km2(換算値90Bq/kg)で,平均は1864 MBq/km2(換算値29Bq/kg)です。

また,同時にBq/kg単位での分析もされており,最大濃度は1988年の150Bq/kg9750MBq/km2)で,平均26Bq/kg1690MBq/km2)となっています。

お父さんもびっくりです!!

おそらく,県内全域もほぼ同様だと思います。

ずいぶんあるものですね・・。知らぬが仏でしょうか?

6.まとめ

Csは,もともと存在していたものが,福島原発の爆発により数倍に増加したということです。

現在は,至る所にCsが存在(舗装道路,土壌,樹木)していますが,これからの梅雨により,少なくとも舗装道路上からは消えることとなるでしょう。

お父さん的には,今は,すこしだけ注意した生活を送り,梅雨が明けたころには,まあ,普通でいいのではないかなあと思っています。

近いうちに,凛ちゃんとも外で遊べると思います。

お父さんは,不安で不安で仕方がなかったけど,自分でデータを整理し,少し落ち着きました。