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主にtwitterとオルタナティブな感じで。バックアップも兼ねて 何でも文章化したい。しないとダメだ。逃げちゃダメだ
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先日学校で見て、やはり買うかと決心してブルーレイを買った。

やはり今作は都市のインフラという観点から見ると、凄まじいものを感じられる。近年のCGの技術向上が、第三新東京市のへの創造力の記述に追いついたと考えるべきだろうか。ニョキニョキと立ち上がるビル群、エヴァを中心としてその動きに呼応する要塞都市。競輪のコースのように次々と傾斜していく地面を走る初号機のシーンはアニメーションの魅力を引き立てる。

前作がほぼTV版を引き継ぎ、内容はほぼ踏襲かたちで制作された故に、変化させたくても変化できなかったことに比べ、本作はTV版とオリジナルをハイブリッドに混合した内容。断片的に散りばめられた小さな変化こそが、今後の伏線になる。もちろん終盤には大きな変化も存在するが、それらを含め、かつて絶大な現象と熱気を引き起こしたエヴァを破るために示されたタイトル’破’なのか。それらを以降の次回作Qで如何に回収するのか、庵野総監督の腕の見せ所というべきか。少なくとも、本作は現段階におけるエヴァの最高到達点として、シリーズ1との呼び声の高い作品であることは確かだ。次回作に期待したいところだ。

個人的に気になる論点
カットを読んで納得。本作でもまた鷲巣詩朗の音楽がかなり影響を与えている。彼はエヴァにおいて音楽がアイコン化していると言っている。なるほど、TV版では第九が、クラシックという文脈からはなれ、エヴァのあの時の曲として書き換えられる。2001年宇宙の旅において、シュトラウスのクラシックが印象的に響いていたものと対比して。。そして音楽と映像との比較により、どの話のどの部分かが分かる。前作、今作と、’今日の日はさようなら’、’翼をください’など懐かしい曲さえもエヴァの曲として置き換えてしまうその映像とのシンクロ率こそ、このアニメを語る隠れた文脈かもしれない。

謎過ぎて、説明不足では近年のアニメブームから生み出された萌え要素で構成されたキャラクター、マリと、次回予告の眼帯アスカ、そして当初から謎めいた存在のカヲル。やけに前向きになったシンジと綾波。それぞれの人物からも目が離せない。今作は見ててやけに顔を赤らめるシーンが多いように思う。シンジが綾波にやけに熱心なのは、究極の母胎回帰なのか。ぽかぽかするという言葉の意味するところは?単なる恋愛的要素が増えただけだとは言わせないぞ。
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自由枠ゼミという名の謎のゼミが開催された。
テーマ<映画監督クリストファーノーランについて>だ。
個人的には勉強になったし、よかったと思う。
ただ、やはり映画関連となると、内容に大きく触れて論じる必要があることが一番難しい。
時系列を操作する手法の先駆と言うと、真っ先にタランティーノの「パルプ・フィクション」が浮かぶが、どこにあるのか?

以下に各作品ごとに個人的見解を述べる。

Doodlebug(1997)
 監督が作成した短編ビデオ。台詞もなく、白黒の映像のみのわずか3分足らずの実験的作品ながら、今後の作品を想起させる内容を内在している。タイトルの意味する”あり地獄”のように、終わる事のない連鎖と、数秒という単位ずれた、スケールの違う自分自身という連鎖。また、表情を巧みに使い分けることによって、不安感や達成感などの感情を表現していることからも、ノーランがその映像構成とともに、人物にあてた内面を重要視する側面が見て取れる。


フォロウィング/Following(1998)
 観客に対する集中力と映画の読解力を試す緻密で計算された脚本は、ここから始まる。69分という短かめの長編映画だが、超低予算、ほぼ無名のキャスティング、ほぼ一人で脚本、編集、製作、撮影、監督して作り上げた初監督作品としては完成度の高い作品となっている。次回作の「メメント」でも用いられる、時間軸、時系列を操作し、過去、未来を自由自在に行き来し、バラバラにされたシーンが、観客の頭の中で構築されるパズルのような展開。観客は自らその時間軸を構成し、一本の映画として再編集しなければならない。「メメント」が事件の顛末から徐々に巻き戻されていくのに対し、こちらは、主人公の回想シーンから始まり、現在の状況を説明する形式をとる。何故、主人公がその場所にいて、そのような事を話しているのかという根本的な理由が分からず、宙づりにされたまま進む話は、最後になって初めて理解される。

メメント/Memento(2000)
 自分の内なる世界と、自分の外側に存在する世界。曖昧で徐々に薄れていく記憶ではなく、メモとして書き記された嘘のない記録。どちらが重要であり、信じるに値するものなのか?監督の弟であるジョナサン・ノーランの未発表小説をベースにオスカーにもなった今作の脚本は書かれている。なお、レナードの前向性健忘症は実在する病名で、一種のトラウマ的経験、脳の損傷によってもたらされる。本作の最大のポイントは何よりも細切れになったシーンが、逆行しながら断片的に映し出されるその映画を支える構造そのものにある。初見では何がどうなっているのか理解しにくく、それ故に何度も見返したくなる中毒性を秘めているといってもいい。徐々に理解され、観客の頭の中で再構築され一つの物語として成立する。それは、ただ見ているだけで理解できてしまう、一方向的な映画作品に対する皮肉でもあり、それを受容している観客への挑戦とメッセージでもある。
また、本作のタイトルでもあるmementoとは、記念品、形見、記憶という意味。また、想起させるメメントモリという言葉は、〈死を想え〉という意味からも分かるように、主人公レナードの記憶と妻の死に対する悲しい想いによせられたタイトルであると考えられるだろう。

4-4インソムニア/Insomnia(2002)
 オープニングのカットから始まりラストのカットに至るまでのアラスカの湖畔や氷河や森、白夜の続くアラスカのロケ地の設定は魅力的な光景を映し出す。またそれは同時に、殺人事件の少ない地域性と、そこにロス(外部)からの訪問者である主人公ウィルという人物の立ち回りを担保し、映画のタイトルでもあるインソムニアという症状に結びつくための必須条件でもある。白夜の影響による苛立ちと焦燥を全面に押し出し、眩しさで目が眩む様な映像が幾度か登場する。また伏線は張り巡らされている。目的は手段を正当化すると考える悪徳警官。偶然にも同僚のハップを射撃し殉職させてしまうことを偶然にも目撃していた犯人が、無実の真犯人をでっち上げるために協力を要請する。犯人フィンチは動機こそすべてだ語っている。その後にエリーが悪徳警官を締めるためのロス市警殺人課の内務監査を行う新聞記事を見つける(ハップ殺しの犯人の動機?)という周到なタイミングが用意されている。いずれにせよ機知に富んだ脚本はうまい。本作品は人間の抑圧された状況下における心理を描いている。弱みを握られ、互いに疑心暗鬼になりながら行うかけひきは、沈まずにさんさんと照らす太陽と、狂気で徐々に沈んでいく心理戦のコントラストはサスペンスとして十分に見応えのある内容を呈している。
個人的に気になるのは、会話をする距離関係だ。日本とは社会的距離が違う。あたかも唇がふれあうほどに顔を寄せ合って互いに話す様子は日本では到底考えられない。内密な話をするときは大抵耳に口を寄せるが、警察にとって、犯人の顔、目を見れば分かるという文脈が登場することからも、目を見て話す事が重要なのかもしれない。町に人がなく、低層な建物しか存在しないこと。また、道路を横断するように電線が張ってある町の景観は、不思議な光景だ。

バットマン ビギンズ/Batman begins(2005)
 これまで語られてこなかったバットマン誕生の秘話。ノーランの監督によってこれまでのバットマンとは違い、シリアスで人間味にこだわった異なるシリーズの第一作目。両親を殺され、復讐心と疑心に苛まれたブルースが精神的に、肉体的に鍛え上げられ、徐々に成長していく。バット誕生の契機になったのが、ヒマラヤ山中にアジトを持つ秘密結社影の軍団のナンバー2ヘンリー、軍団が学ぶ忍術と、独自の哲学によって恐怖を克服するという和洋を折衷したような設定は滑稽で皮肉である。後半になると舞台はゴッサムシティに移行する。ブルースの父が亡き後、腐敗した権力(金と恐怖の力)によって悪の街と化していたゴッサムシティに帰ってきたブルースは、自らの富と技術の力を基に立ち上がる。それは、手作りで作られた恐怖に打ち勝つための人間的なヒーロー、バットマンの誕生である。

プレステージ/The Prestige(2006)
  脚本は「メメント」と等しく監督本人と弟であるジョナサンノーラン。 クリストファー・プリーストの「奇術師」を原作とした19世紀のロンドンを舞台とするマジシャン二人の抗争劇。本作もまた妻を劇中に失ってしまった事をきっかけに互いに憎しみ合い、騙し合い、またマジシャンとしてマジックを競い合う二人のマジシャンを焦点を当てている。「メメント」や「フォロウィング」同様、時系列は崩され、二人の日記による回想シーンが互いに交錯しながら進んでいく。観客は二人の舞台上でのマジックのタネと同時に、映画そのものに隠されたタネという二重のトリックを見破らなければならない。マジシャンとは時として人を驚かせるために、喜ぶ顔を見るために、時として人生さえも偽装し、演じ続けなければならない。それを見てる観客は、ただただ見て驚き、もし気がついたタネさえも気づかないフリをして、騙されていたいのだ。そう思えば、狂気にも満ちた”相手のタネを知りたい”という欲望に支配されたマジシャン二人こそ、一番の犠牲者なのかもしれない。

ダークナイト/The Dark Knight(2008)
 アメリカのDCコミック社の「ロング・ハロウィン」の要素を多く含んだ内容。バッドマン自体が普通の人間であり、共感を得やすいキャラクターとした設定から、映画の世界もリアルに築き上げることを重要視している。ノーラン曰く、映画はテクスチャー、フィーリング、トーンが大事だという。その事からも、本作はとても現実味あふれるトーンで仕上がっている。カーチェイス、爆破シーン等のCGを極力使用しない製作態度は監督がこだわるリアリティを表現しきっているといってもいいだろう。また、シカゴ、香港、ロンドンと世界の金融都市を登場させることによって、相対的にゴッサムシティという巨大都市を映し出す。そして何よりも、ヒースレジャー演じるジョーカーは、遺作ということを加味せずとも目を見張るものがあり、かつてのジャックニコルソンをも凌ぐ悪役っぷりを演じている。ジョーカーは絶対悪の象徴であり、悪の記号を身にまとった存在である。そのような無慈悲で非人間的なジョーカーに対して、最も人間味あふれるヒーローとしてのバットマン。また、彼らを取り巻く警察達と、最愛の女性であり、渦中に巻き込まれていくレイチェル。それぞれの立ち位置は明確で、内容を分かりやすくガイドし、単なるヒーロー映画ではく、人間ドラマとしての様相を描いている。タイトルの通り、 更に映画「ブレードランナー」を多く参考にしたと監督自身が述べていてるように、 長くてディープな夜のゴッサムシティを舞台とした本作品は、フィルムノワールを思わせる濃厚なタッチで映画史に残る一本となっている。

更に今年7月に上映予定の「インセプション」は現在明らかな内容は明かされておらず、期待が高まるが、またしても渡辺謙起用とのことでどうなることか。日本での評判はともかく、ハリウッド俳優として、向こうではどれだけの人気を集めているのだろうか。




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四畳半神話体系を見てて思ったのだが、MADHOUSEは今期かなり気合い入れている。
オープニングからエンドロールまで。しかし、毎度毎度台詞の多い事この上なし。
原作をうまく活かしつつ、うまくつないでいる。台詞も原作忠実だが、圧倒的な早口でまくしたてる。聞いてて疲れるが、作画もまたよく、飽きさせないところは中村佑介さすがといったところか。

ただ、もったいないのは、エンドレスエイトと同じく、原点(ここでは入学)再帰し、パラレルな大学サークル生活を過ごし続けることが、ハルヒと相対評価で語られてしまう点である。厳密にいえば、あちらは同じ日を何万回も過ごし続けるのだから、意味合いが違うが。

サークルなんて腐るほどあるんだから、いくらでも話を作れそうだが、原作にあるように作るのはなかなか容易くできることではない点で評価できる。しかし、一向に話が進まない昨今の状況を見ると、さすがに一つの物語でつなぐのは厳しいようだ。そして明石さんはいいキャラだ。

エンドを見てて気がついた。どんな形でも、扉の扇形を記入すると間取りに見える。特に建築畑の人はそこに3次元の空間が想起させられるのがまた面白い。スケールもなく、特に窓がなくても、扉、トイレを書けば間取りになる。本アニメではそれらが増殖し、伸縮することから、部屋が無限に、数珠状に繋がっていくことを想起させる。





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