第六艦隊（潜水艦部隊）主席参謀であった井浦祥二郎元海軍大佐（１９６５年病没）が書いた、『潜水艦隊』（朝日ソノラマ）を読み始めています。（再読）

「開戦準備～真珠湾攻撃」まで読み進めましたが、自分はこの真珠湾攻撃で、第二波・艦上爆撃機による攻撃隊の分隊長として出撃、戦後も生き残られた阿部善次元海軍少佐の取材（英国写真ジャーナリスト・マーカス氏）に関わったことが発端となって、関係者の間で大きなトラブルが生じ、自分はその後心的外傷後ストレス障害を煩い、いろいろあって今に至っています。

阿部さんのご自宅で聞いた出撃当時の様子は、そのままその緊張感が部屋中に浸透していく感じで、体全身がビリビリ痺れるような感覚を経験しました。

実際の戦争の現実は、士官も下士官も、すべての多くの兵士が死んでいったわけで、自分はその立場からこの人類が行った現実を見ようとしています。

一方、売名、自身（家族）の名誉、保身等、利害関係から動く人たちとの係わり合いもあり、（そういう側面が自分にはないとは言いませんが。また自分は当事者の関係者として負をおった側面も持ち合わせており）、そこから生じる軋轢は、やはり戦争当時と同じような生死のかかった圧力が身に覆いかかってくる、というような感触を持っています。

今はそういった、客観的な立場から行動できるようになってきた、という思いで、ここ数日のブログも投稿してきました。

その立場からの今後のＨＰ再制作であり、素描であり、アコギであり、物語・・等々を通した「示唆」、「インスピレーション」の提示です。

第一回人間魚雷特別攻撃隊編成決定時の記念撮影

左より福本上曹、豊住中尉、川久保中尉、仁科中尉(創始者）、河合中尉、福田中尉、渡辺少尉、古川上曹。

（その後戦局の悪化に伴い、仁科中尉は第一陣菊水隊隊長として、河合中尉は第一回天隊隊長として出撃。ここに写っている隊員はすべて出撃・戦死。）

『潜水艦隊』…井浦祥二郎著（朝日ソノラマ）