現在、九州地方で起きた震災の被害が進行しているさ中に、このようなことを言うのは不謹慎かと思うのですが、昨夜から今日、考えていたことを。
たとえば、我々は小学校から中学、高校、大学、会社と、さまざまな試験を受け、それに合格するために勉強し、努力していく・・、というのがごく一般的な日常の目標だと思います。
つまり、我々が目標とする試験は、すべて「人間が作ったテスト」なのです。
一方、大震災といった自然災害に直面した当事者は、それとはまったく違う、自然、いわばこの地球が与えた試練に対峙していくことになる。
その試練を通過していくためにあがき、もだえ、努力し、時間をかけて、それを乗り越えていく。
そこで得られた力、いわば「地球の課した試験」に合格したときに見えてくるもの。
その失敗や成功体験の積み重ねで見えてくるものが、本当の幸せであり、力、強さであり、やさしさになっていくのだという気がします。
それは、頭で理解するのではなく、心で理解し体得していくもの。
否応なく心が動かされ、相手の心も同じところで動き出すもの。
学校の試験に合格しても、大企業の試験に通って入社することが出来ても、それで幸せの保障が得られるというわけではありません。
本当の「幸せ」、「力」というのは、やはり「この地球が」、「我々人間の中に」、与えてくれるものなのだと思います。
そういう法則で、この世界は出来ている。
自分が「頑張っていきましょう」というのは、そういった意味合いのものです。