故・全国回天会小灘利春会長(2006年9月23日ご死去)からいただいた、最期の葉書です。
御見舞=暑中御見舞
消印2006年8月26日
http://www2s.biglobe.ne.jp/~k_yasuto/shutugeki-kiroku/e-ml/01.html
約8年の間、いただいた手紙やメールは100通あまり。
そのご好意や思いを裏切るようなことは自分は絶対にしません。それは自分の生きる意味を己で否定するようなものです。
ただ、特攻隊員として生き残った者と、遺族、また戦後の人生など、それぞれひとくくりでくくれるものでは到底なく、自分が「海軍」、「特攻」といった事象からこの史実を考えることに大きな抵抗を感じるのもそこにあります。
特攻でなくとも、たとえ死ぬことはなくても、人生のなかで、それに類する選択に遭遇し、大切な人や仲間、家族、後輩、故郷、組織、社会etc..の将来を優先させることはいくらでもあります。
ようは、すべてが人間の営み。
それを「特攻」という、日本で実際に起きた史実の、当事者の視点から考えていく、というのが、自分のテーマになるかと思います。