きゃーー、と思った時には落ちてしもうた。
孫くんが、直前に見た犬をまねて、
エレベーターからワンワンと四つん這いになって、歩きだした。
こりゃ時間がかかるやろう・・と、お姉ちゃんにと先にドアを開け、
振り返ると、孫くんがしっかり外階段の前に立っている。
「だめよっ!!」と言ったとたん、にやっと笑って一歩を踏み出した。

きゃーっと思った時にはまるでスローモーションを見るように、
階段を転がって落ちて・・。
抱き起すも、当然ぎゃーーーっと泣き、
(泣かなかったら逆にもっとえらいことなんだけど・・)
頭など確認するも、特に出血はない様子。

中に入って、冷やそうとすると、
お姉ちゃんがささっと冷蔵庫から保冷パックを持ってきてくれる。
「おう、ありがとうね。」とタオルに巻いておでこを冷やそうとするも、
孫くんはいやがって払いのけるし・・。

私が手間取っていると、
今度は「ヒエピタ貼る??」と。
「ここにあるはずだから。」と引き出しを開けてと指示。
「あいよ。」と引き出し防止をしてある止め具をどないするにゃろ・・と、
やっさもっさして開けると、お姉ちゃんがすばやく「ほらこれ。」と
箱を取りだし、早く開けてハサミで切ってと。

「はいはい。」と言われるままに動いてようやく孫くんのおでこにぴったんこ。
他に打った所はないかしら・・と、肩や足など確認し、まあ顔だけだな・・と。
眼のすぐ上に赤い擦り傷みたいなのがあって、
ううぅ・・、眼だったら怖かったなぁ・・と。

いろいろ瞬間を思い出して、しまったしまった・・、
娘に申し訳ない・・など、孫くんを見つめて思っていて、
ふと4歳児お姉ちゃんをみると、
なぜかお姉ちゃんまでヒエピタをおでこにポンと貼っている。
「なんでやねん。」と私の緊張を一瞬にときほぐしてくれて、
ピリッとした空気が和んだんだよね。

すると孫くんも落ち着いたのか、すぐ泣き止んで笑顔まで。
あとはいつものように遊んだり踊ったりしていたので、
ふーーーむ、頭の打ちどころも特に悪くはなかったのかな・・。
骨でも折ってたら、立てないだろうし・・。
ようやく、私も落ち着いて。

いつまでも赤ちゃんだと思っていたら、
1歳9ヶ月、もうすぐ2歳になろうという孫くんは、
すっかり自分の意志を持った、要注意幼児になっていたのでありました。

娘には気をつけて気をつけてと言っているのに、
手を離したのは私やーーーーん。ごめんねえ。

怖いよぉ、もうしばらくは、その落ちた一歩からの映像が
頭にこびりついて、ひたすら反省なのでありました。
油断大敵あめあられ。
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