当店ホームページより「日置桜」をご購入いただいたお客さまから
メールにて次の様な質問を受けた
「開栓後の保存は、やはり冷蔵庫が良いのでしょうか?
それとも、もしかして冬の今の時期なら常温も可なのでしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示頂けると幸いです。」
(私の回答)
さて保存の際の温度についてのご質問ですが
そんなにナイーブになる必要はありません。
火入れした完全発酵の純米酒の場合は
メールにて次の様な質問を受けた
「開栓後の保存は、やはり冷蔵庫が良いのでしょうか?
それとも、もしかして冬の今の時期なら常温も可なのでしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示頂けると幸いです。」
(私の回答)
さて保存の際の温度についてのご質問ですが
そんなにナイーブになる必要はありません。
火入れした完全発酵の純米酒の場合は
夏でも冬でも常温で放置してください。(笑)
(熟成度合=積算温度×時間)
熟成は、時間が経つほど、また気温が高いほど進みます。
日置桜を醸す山根酒造場の山根社長は
外の吹きっさらしのタンクで
純米酒を3年以上熟成させる実験をされております
夏は30度以上、冬は氷点下という過酷な状況を数年間経ても
とてもきれいな熟成酒になるのが「日置桜」の凄さなのです
熟成後にはタンクの底に数十センチの滓(おり)が溜まり
この滓もまた美味しいそうですよ。
ただし、このような熟成に耐え得る強い純米酒であるためには
醪(もろみ)の中の酵母が屈強で
自ら生み出すアルコールに負けずに最後まで「完全発酵」する必要があります
酵母が元気に活動している途中で
醸造用アルコールや糖類、酸味料を添加して酵母の働きを止めたような清酒は
酒質が弱く、熟成は無理です
長々と書きましたが、要は開栓後でも常温で保存していただければ結構です
日置桜のように完全発酵の強い作りの純米酒の場合
開栓したてでは
味が開かず渋い場合がありますので
そのようなときは
なるべく純米酒を空気と接触させてやるために
1週間ほど放置プレイ(瓶に栓をせず、ガーゼなどで覆って常温放置する)
したりして、いじめてください
これにより劇的に味が開いてきます
冷蔵庫に入れておくと熟成(味が開くこと)が
遅々として進まないのでお奨めできません
以上、完全発酵の純米酒の開栓後の保存方法でした
(但し生酒は冷蔵保存でお願いします。常温では生酒特有の生ひね香がつきやすくなりますので。私はこの香りが大嫌いです。)