反抗期あめまると「タネ」の攻防戦 ~タネがヤバいだと?~

 

 

あぁーやっぱライフガードとカラムーチョの組み合わせは最高だわぁー。バリバリむしゃむしゃゴクゴク…

 

あめまる、またそんな身体に悪いものばっか食べて…。
さっきもジュース1リットル飲んでたでしょ。ジュースは人工甘味料入ってるのよ!

 

んだよ、うっせーなぁババア。何食べようがこっちの勝手だし。

これ食ってすぐ病気なるわけでもねーし。

うざってーんだよ、マジで。

バリバリむしゃむしゃゴクゴク…

 

こら!あめまる!

お母さんに向かってなんちゅう口のきき方じゃ!
すぐに謝りなさい!母を敬うのが人としての道じゃろうが!

 

ちっ…めんどくせーな…。反省してまぁーす(棒)。

 

なんちゅう反抗的な態度じゃ…困ったもんじゃ。あの頃の純粋なあめまるはどこいったんじゃ…

 

テレビの音声: 「…日本の食の未来をどう守るのか、今日のテーマは『種苗法改正と私たちの食卓』です。」

 

おっ、出た出た!タネの話じゃ!
こないだワシが言ったろ? シャインマスカットの流出の話。

あめまる!思い出してくれ!

 
 

あー…またその“タネが世界を支配する”みたいなやつ?
今さー、TikTokでゆみ姉がライブ配信してんだけど。正直そっちのほうが見たい。

 

なんじゃ、そのゆみ姉とやらは?

どらどら…

 

「熊本産最高級40年もの熟成肉の私は脂がのって♥胃もたれしかせん!」

…??

 

「熊本40歳の私を彼女にするとお店ばりの手料理ば作るし、夜は毎日ご奉仕するばい♥」

…??!?!?

 

おれ今、TikTokのゆみ姉推しなんだわ。熊本弁も可愛いし。

 

「熊本の40歳と夜の体育祭すると、はっけよーい!のこった!で押し倒し、上下運動で踏み潰して2度と立ち上がれなくなるよ♥」
…!?!?!?!?

 

ねぇねぇおじいちゃん!あとで一緒にゆみ姉のライブ配信みようよ!

 

そうじゃな!あめまるよ!

 

……

 

  TVの中の会話

 
 

そもそも、育成者の権利守るって言ってますけど、
自家増殖に許可が必要って時点で、農家はタネの“リース契約”させられてるようなもんですよね?
で、勝手に増やしたら罰金。
それで農家は苦しんで、企業は儲かる。誰が得してんのって話なんですよ、はい論破。

 

違います!これは農業の未来を守る“知的財産保護”の制度です!海外に品種が流出しないようにするのです!

自家採種が禁止されるって騒いでますけど、登録品種って全体の10%未満ですよ?
残りの90%は自家採種できるんだから、別に問題ないでしょ。

 
 

それって、全体の「品種数」だけ見てる話ですよね?
でも実際に作付けされてる面積とか、生産されてる量の比率で見たらどうなんですか?

 

いや、でも法律上は制限されてるのは登録品種だけだし、それ以外は自由なわけで…。

 
 

たとえば、沖縄のサトウキビ。10品種のうち9品種が登録品種ですよ。
つまり「法律上は大丈夫」って言っても、現場では実質的に9割がアウトになるんですよ。

 

まあ、サトウキビは例外的なケースでしょ。他の作物は違うと思いますけど?

 
 

そう思いたいのはわかるんですけど、米や野菜でも登録品種の比率って年々増えてますよね。
品種改良の成果が登録品種として普及してるから当然の流れです。
つまり、「今は90%OK」でも、将来的にほとんどが登録品種になる可能性が高いんですよ。

 

でもそれって、企業が頑張って品種開発してるからでしょ?開発コスト回収のために保護も必要ですよ。

 
 

その主張はわかりますけど、「保護」と「独占」って違う話じゃないですか?
で、今回の改定で農家が自家増殖するためには、権利者の許可が必要になった。
つまり、種を買い続けなきゃいけない構造ができたわけです。

 

それでも海外に種が流出するよりはマシでしょ?

 
 

種苗法改定の大義名分って「海外流出の防止」だったけど、
もともと流出防止策はあったし、違法な輸出は刑事罰で対応可能だったんですよ。
で、蓋を開けたら、国内農家への制限強化が中心になってたって話なんですよね。

だからこそ、「知らない間に縛られてた」っていうのが一番怖いんですけどね。
知らないうちに、農家の営みが法律でがんじがらめにされて、
気づいたときには「自分の畑の種も自分で採れない」って時代になってるかもしれないんですよ。

 

まあでも、国がそう決めたなら、それに従うしかないんじゃないですか?
地方で勝手に違うことやられても、混乱するだけだし。

 
 

でも、国が「守ってくれなくなった」から、地方自治体が立ち上がったんですよね。
たとえば新潟県、長野県、山形県、秋田県あたりは、
県独自で「公共品種の種を守る条例」作ってますよ。
国が「民間に任せる」と言ったから、「じゃあ自分たちで守るわ」となってるわけです。
それってつまり、「国の制度設計が信頼されてない」ってことじゃないですか?
はい、論破。

 

いやでも、そういうのって一部の左翼系の自治体がやってるだけでは?

 
 

「左翼」とかラベル貼って逃げても現実は変わらないんですよ。
秋田も山形も保守が強い県ですけど、農家の声をちゃんと受けて条例作ってるんです。
「現場が困る」から声を上げて、それを行政が聞いてるだけの話です。
イデオロギーとか関係ないんで。
論点ずらしでごまかしても、はい、論破。

 

でも、日本の制度って、アメリカみたいなモンサント法案(※)と違って、
そこまで強制力ないじゃないですか?

 
 

※補足すると、モンサント法案って、種を勝手に使うと訴えられるやつですよね。

日本も近づいてますよね。
だって自家増殖に許可が必要で、勝手にやると損害賠償請求の対象になる。
しかもそれ、刑事罰じゃなくて民事訴訟なんですよ。
つまり「企業が訴えようと思えば訴え放題」の構造。
これ、モンサントと何が違うの?って話じゃないですか。
制度の名前が違っても、構造が同じならアウトですよね。
はい、論破。

 

でも、ちゃんと契約を守ってれば問題ないでしょ?

 
 

「契約」って、対等な立場で結ぶから意味があるんですよ。
でも種の提供側は企業しかいなくて、農家は「買うしかない」。
選択肢がない状態で交わされる契約は、実質的に強制と変わらないんですよね。
これ、普通に独占禁止法のグレーゾーンですよ。
はい、論破。

 

でも、企業が品種改良しないと農業も進化しないですよ

 
 

企業主導の品種って、収量は上がるけど農薬や肥料に依存するケースが多いですよね。
しかも、それらの資材も企業が売ってる。
つまり「種・農薬・肥料・流通全部を企業が押さえてる」ってことになります。
農家は全部を企業に握られて、逃げ道がないんですよ。
それって、持続可能性どころか従属関係の強化ですよね。
はい、論破。

 

でも農家も経営なんです。企業と協力してやるのが時代でしょ?

 
 

協力と依存は違いますよね。
しかも、今まで農家は地域に適応した種を自家採種で維持してきた。
それを禁止して、企業品種に置き換えたら、地域性や多様性が一気に失われるんですよ。
「食の安全保障」って言うなら、種の多様性を守るのが一番大事でしょ?
企業に全部預けて、それで安全って言えるんですか?
はい、論破。

 

でも、日本は技術立国ですし、グローバル市場に対応するには、企業主導の品種改良って仕方ないでしょ。

 
 

技術の話をするなら、インドを見てほしいんですよ。
インドではモンサントの種子支配が問題になって、農家の自殺者が増加して社会問題になったんですよ。
で、インド政府はGM種子の許可制限・種子の主権回復政策に舵を切った。
国が農民の自立と種の多様性を守ろうとしてるんですよね。

一方の日本は、「企業に任せるから農家は買ってね」って言ってるだけ。
世界の流れと真逆なんですよ。はい、論破。

 

でもインドと日本では農業の規模も事情も違うし…

 
 

じゃあフランスはどうですか?
フランスはEUの中でも「在来種や自家採種の自由を守るための運動」が盛んで、
市民団体や農民団体が種の自由交換フェスティバルまでやってますよ。

要するに、「農家が種を守る=食の主権を守る」って考え方が常識になってるわけです。
で、日本はその逆で、「企業が種を支配して農家は買え」って。
食料安全保障って言ってるわりに、めちゃくちゃ無防備ですよね。
はい、論破。

 

でも民間企業が最先端の技術を投入して、より高性能な作物を作るなら、消費者にとっても得じゃないですか?

 
 

で、それって「ゲノム編集や遺伝子組み換えとセットで進められてる」の知ってます?
実際、登録品種にはゲノム編集品種が含まれてきてるし、
その種子を農家が自家増殖すると、知らずに法的リスクを背負うことになる可能性があるんですよ。

なのに、それをちゃんと説明してる制度や教育ってあります?
表示義務もほぼ緩いし、農家も消費者も気づかないうちにリスク取らされてる状態。
それって情報非対称すぎてヤバくないですか?
はい、論破。

 

でも日本は食品安全基準が世界でも厳しいほうです!

 
 

それが最大の問題なんですよ。
学校教育の中で、「食と種の関係」「自家採種の意味」が全然教えられてない。
給食は食べても、「この米は誰が作ったのか?どこから来たのか? 種はどうしたのか?」がまったく見えない。

でもこれって、「毎日命をいただいていることの意味を知る教育が欠けてる」って話で、
長期的に見たら「農業=他人事、種=買えばいいモノ」っていう消費者ばっかり育つことになる。

種がなければ農業はできないのに、それを教育から切り離したら、
将来の農業や食料自給率がどうなるか、考えればわかる話じゃないですか。はい、論破。

 

結局、「企業が保護されて、農家は買わされて、消費者は知らされない」っていう、
三方損の構図になってるんですよね。

国が守るべきは、「種を守る農家」と「未来の食」を担う子どもたちであって、
企業の利益だけじゃないと思うんですよ。
で、それができてない時点で、制度として不完全なんですよね。

はい、ぜんぶ論破。お疲れさまでした。

 

テレビを観てあめまるはどう思ったかな?

次回はあめまるのお父さんが初登場だ!!!!