社交ダンスと語学学習は似ている…。

 

全くの個人的な感覚ですが、共通点はたくさんあるように思います。例えば…

 

・上達は自分が思うより遥かに時間がかかるものであること。

 

・基礎をしっかりやらないと上達の頭打ちがすぐに来るところ。

 

・その一方で本来やるべき基礎は避けて上達の近道を探しがちなところ

 

などなど。

 

 

例えば、英語学習で言えば、英語学校に通っていきなり「会話」をやりたがりますが、基礎が全くできていない状態でいきなりネイティブとの会話から始めても伸びは限定的なのではないかと思います。

 

大人の場合、英語学校に行くだけで他に学習をしなければ英語が話せるようになることはまずないと思います。逆に、特に英語の学校になど行かずとも自分で学習して英語を使いこなしている人はたくさんいるように思います。

 

まずは発音記号が正しく読めて辞書を正しく利用できるレベルになること。その正しい発音を理解した上で音読を重ね、英語の文章の流れと構造を体に叩き込むこと。ヒアリング能力向上のためのディクテーション、シャドーイング等の反復練習。基礎的な文法の理解と最低限の語彙力の確保などなど、英語学校に通う以前の問題として自分でやるべきこと、やれることは山のようにあります。

 

しかも、上記の学習をする上でかかる費用は、書籍代くらいだけで、殆どはタダでやれることばかり。語学学校にかかる費用に比べれば微々たるもの。まして高価な英語学習機材セットなど必要ありません。

 

最近はネット環境の充実により、素材はいくらでもあります。例えば、今は、ドラマや映画も日本語字幕ばかりでなく、切り替えて英語字幕も表示できるのが普通です。語学学習にはなんていい時代なんでしょう…。

 

私が個人的に思うのは、もし英語学校に行くとしても、それ以前に95%は自分で学習して積み上げるべきものであって、英語学校は残り5%の仕上げ、もしくは最終的な実戦での確認や質問のために使うべきではないか、と思います。そうでなければ勿体ないし、そもそも効率が悪すぎるように思います。

 

全く同じことがダンスにも言えるとは思いませんし、レッスン以外でダンスの素養の95%を積み上げるとは言わないまでも、レッスン以外でダンス上達につながる練習はたくさんできるように思います。

 

お金をおしまずにせっせとレッスンに通った人と、レッスンはそこそこでも、自分でできる基礎的な体作りと基礎的な練習に時間を多く割いた人とでは、どちらが上達するのでしょうか?

 

確定的なことはわかりませんが、「社交ダンスの上達にはお金がかかるもの」、「お金をかけないとそれなりのレベルに行けない」、というのは、ある意味では事実かもしれませんが、必ずしも真ならず、という気がしないでもありません。

 

今は、社交ダンスについても素晴らしい素材がネットであふれています。そればかりか、基礎的な体作りについて、例えばストレッチや筋膜リリース、体幹等の基礎的な筋力アップについての情報やレッスン動画もネット上にあふれています。

 

これも私の個人的な意見ですが、プロのアスリートでもなければ、器具を使わない自宅での自重トレーニングでも十分な筋力トレーニングができますし、さらにダンベル一つあればスポーツジムなど行く必要はないように思います。

 

やっぱり幼少期から始めた人にはかなわないなぁ、と思うのもダンスと語学に共通することだと思うのですが、時に「天才」がいるのもダンスと語学の共通点でしょうか。

 

天賦の才能が全てを凌駕するのは、ダンスや語学に限らないかもしれませんが。

 

でも、大丈夫。

 

ジャンルがダンスでなかったとしても、私たちは全て、なにがしかの素敵な神様からの「ギフト」をもらって生まれてきているはずですから!