皆様の社交ダンスブログを読ませていただいていると、東京と地方の環境の違いを感じることがあります。大きな国際試合や著名なダンサーの方々を生で見る機会を多く持てることは東京在住者の大きなメリットではないでしょうか。
今はネット社会であり、地方に居ながら配信やネットショップで都会と近い生活ができるとは言え、社交ダンスに限らず一流の芸術を「生」で見られる機会だけは、東京にかなわないのではないでしょうか。
生の舞台やコンサート等、一流のアーティスト、国際的なアーティストの生の姿を見られることは至上の幸福ですし、時に自分の人生に多大な影響をすら与えるものだと思います。
VRの発展によって今後はどうなるかわかりませんが、少なくとも今のところは全てをネットで済ませることができない、やっぱり会わずにはいられない、見ずにはいられない。そのある意味での「非合理性」が人間の素晴らしさかと思います。
素晴らしいものを見るための眼力、一流とそうでないものを見分ける目は、生で一流のものを多く見ることでしか養えないものでしょう。しかし、目が肥えてしまうと半端なものでは満足できなくなるため、お金がかかりますね。
もちろん、都会暮らしと田舎暮らしにはメリット、デメリット、言い換えれば、自分に合う、合わないがあり、どちらがいいというわけではないと思います。
結局は、物事の「つじつま」はどこかであっているものだと思います。
イソップ童話の「都会のネズミと田舎のネズミ」。誰でも知っている童話だと思いますし、小さい頃に読んだ記憶があるのではないでしょうか。
しかし、歳を取ってあれをじっくり見直してみると、本当に深い話ですね。
私はイソップ童話と同様に都会のネズミと田舎のネズミを両方経験しましたが、オチもイソップ童話と同じで、今は「田舎のネズミ」として、のんびりと社交ダンスを楽しんでいます。
イソップ童話みたいに、怖~い人間に追いかけられたり、恐ろしい猫から逃げ回ったりすることには、私は結局は慣れませんでした…。それを苦にもせず、また楽しくこなしている猛者も、もちろんたくさんいらっしゃいますが。
都会の社交ダンス事情は、皆様のブログや動画を拝見しつつ、その「香り」を楽しむくらいがちょうどいいですね。