「…なんでこんなに膝が痛いんだ!」

 

 社交ダンス初心者の私は、ルンバウォーク時のターンアウト(つま先を外側に向けること)の意味やその正しいやり方などをよく理解しないまま、つま先が少しでも外に向くように、ストレッチや筋トレ等、かなり頑張ってトレーニングを続けたのでした。その結果、以前よりもターンアウトができてきたような気がしていました。しかし、「ターンアウト特訓」を始めて半年くらいした頃、膝に痛みが出始めたのでした。

 

 日常生活はかろうじてこなしていたものの、ランニングやダンスなど足に負担がかかる動作をしたときには膝に痛みが走るようになり、それが徐々に我慢できないほどになってきました。痛みが出たのもさることながら、原因がわからなかったことで精神的にも本当に苦しみました。

 

 今は、いろんなことがネットで調べられるので、とにかく膝の痛みを何とかしたい一心で膝の痛みについて調べてみたら山のように情報が出てきました。その中で、どうも加齢による膝の痛みと同じようなことなのではないか、ということが少しずつ分かってきました。

 

 加齢による膝の痛みというのは、筋力の低下や姿勢の乱れなど様々な理由によって起きるものなのですが、ひとつの可能性として「膝が外側を向いてしまう」ことがあるとのこと。そう言われて見れば、なんとなく思い当たるふしがあるのです。

 

 それにしれも、加齢によって膝が外を向くって…そこまでの年なのか、姿勢が悪いのか、足腰が弱っているのか、と不思議に思い、いろいろ考えているうちに、ようやく「ターンアウト特訓」に思い当たりました。しかし、ここまでなるとは…

 

 私は、(結果的にですが)股関節からの正しいターンアウトではなく膝や足首を強引にねじって形だけ帳尻を合わせた「なんちゃってターンアウト」をやってしまっていて、それでターンアウトができたつもりになっていました。この時点で膝はかなりダメージを受けていたようです。(良い子は絶対に真似しないでください!)

 

 「…膝が…あっち向いてるのか…」

 

 次にやることは一つ。

 

 「あっちに向いてしまったのなら、今度はこっちに戻せばいい!」