社交ダンスは独学が難しく、経験者の指導なくしては上達が難しいことは明らかなのですが、それだけに習う指導者の影響が非常に大きい、ということも皆さんが感じるところだと思います。

 

 もちろん世界チャンピオン、日本チャンピオン等、輝かしい実績を持つ先生に習えれば理想なのかもしれませんが、私たち一般の愛好者はそこまでの必要はない場合が大半ではないでしょうか。

 

 ダンサーとしての実績もさることながら、それよりは、その先生と「相性がいい」、「レッスンの時間が楽しい」と思えることのほうが大切な気がします。

 

 例えが適切かどうかわかりませんが、草野球を楽しもうという中高年が、イチローさんや大谷翔平さんの指導を受けたところで(それは夢のようで楽しいかもしれませんが!)、豪速球を投げたりホームランを量産できるわけではありませんよね。それよりも練習時間がチームの皆にとって心から楽しめる時間であること、試合の後の宴会が盛り上がること、なんかのほうが大切なような気がします。

 

 そういう意味では、偶然習うことになった髪の長い私の先生(以下、マイ先生と呼ぶことにします)とのレッスンは楽しいものになっております。先生のほうはどう思っているかはわかりませんが。

 

 特にスタンダードの練習では、初心者の私は、先生を蹴ってしまった、靴を踏んでしまった、なんてたまにあって、恐縮しきりなのですが、そんなときもマイ先生は笑顔で「そういうこともレッスンチケット代に含まれていますから気にしないでください!」とおっしゃいます。まー素敵!

 

 しかし!そんなことより、私のくだらな~いオヤジギャグにいちいち付き合ってくれるほうがよっぽど大変だと思いますし、精神的な負担が大きいんじゃないかな~なんて思います。こんなこともチケット代に含まれているのかぁ、先生って大変…と感心します。最近ではタイミングよくオヤジギャグに突っ込んでくれるようになりました。

 

 私が逆の立場だったら絶対にくだらないオヤジギャグ連発には我慢できないし、間違えたふりしてタイミングよく膝蹴りして「突っ込み」ますけどねっ!