アメリカのバレエのスタイルはどうなっているの?という質問にお答えしようと思います。特にオーディションを考える場合、知っておいたほうが、戸惑わずにすみます。
どこのバレエ団・学校も、基本的に独自のスタイルがあり、何派に沿っている、または何派に近い、ということはあります。でも個人レベルでは、あまり流派そのものにこだわらないことです。というのも、今の時代は最終的にどのスタイルでも対応できるような、柔軟性、忍耐力、基礎の強さが必要で、「私は1つのスタイルでしか上手く踊れない」と言ったりするのは逆に、自分の能力の無さを主張しているようなもの。
そうではなく「私はこのスタイルで練習してきましたが、どんなタイプの振り付けでもこなせます」、または「挑戦する覚悟でいます」という意欲を見せることが大事です。
それから、「貴方は何派のスタイルだけど、こちらのやり方にしなさい」と何度も注意を受ける場合は、いじわるされているのではなく、見込みがあるからこそもらう注意です。一か八かで試してみることで、思ってもみなかったような、スタイルを超えたバレエへの理解を深めることができるでしょう。
長期的には、たとえ短い時期でも違ったスタイルを経験するのは、たとえその時失敗したと感じても、結局は学びの一環だったことに気づきます。頑なに拒否するのではなく、受け入れの体制で臨んでいれば、次に新たな道が開けるでしょう。
つまりは、ロシア派も、フランス派も、ロイヤル派も、バランシン派も、それぞれ長所と短所があり、真に才能のあるダンサーたちはどのスタイルででも、芯の強さをみせることができ、崩れず、能力を発揮することができます。そういうダンサーをニューヨークのオープン・クラスでは、よく見かけます。そういうダンサーに限って、すでにプロのダンサーとして踊っているか、ABTやNYCBのスター・ダンサーだったりして、「ああやっぱり、才能豊かだな~」と思うことが多々有ります。

アメリカでは現在一般にクロス・トレーニング(ジャンルを超えたトレーニング、普通はジャズ、タップ、ヒップホップなどや、ピラテス、ヨガ、水泳、ジャイロなどをバレエの練習とミックスすること)を、怪我の防止や、テクニック向上のための手段としてすることが推奨されています。私自身のバレエ団での経験から言っても、他のスキルがあるのは絶対に後で有利/強みになります。
機会があればいろいろなスタイルを試してみることは、とてもいいことです!プロのダンサーでも、必ずなにかしら新たな発見があります!(小さい子や、ビギナーの方は少し混乱する可能性があるので、個性や状況によっては、クロス・トレーニングをするか否かを考慮する必要があります。)
ステップスでオープンクラスを待っているダンサー達: