森毅著『まちがったっていいじゃないか』

という本がある。


3年くらい前に読んだ本で、それからはことあるごとにパラパラ読み返している。

もうタイトルから「力を抜けよ」と言われている気がする。ホッとする。


著者は京大の数学教授だった。(2010年没)

数学は全くわからないけれど、この著者のリベラルな考え方と、人間を見つめる眼差しは

生きる元気と、

やさしさと心のゆとりが湧いてくる。


たとえば。。


「ある中学校へ行くと、教室に「掃除をさぼらないように」とあって〜略〜ぼくは、とてもいやな気がした。


〜略〜サボりをまったく許さないクラスというのは、むしろこわい。それで、たまにサボる人間が少しだけいるほうが、かえってクラスの雰囲気はよくなる。


〜略〜クラスのほとんどが、ある方向に向いている

とき、それにそっぽを向く人間の存在は、とても大事なのである。べつの方向のあることを気づかせたり、一方向に進むのにブレーキの役わりを果たす、とても大事な人間なのである。


〜略〜もしも、やさしさなどと言っても、同じようなものばかり群れあって、おたがいをなぐさめあっているのではつまらないことだ。自分と違う人間、自分と違う考えとの間で、心をかわすのが、やさしさなのだ。



〜略略〜結局は自分らしくあるのが、最上だろう。なにをするにしても、ああ、あの人らしいことをすると言われ、あの人らしい考え方だと思われるのがよい。それには、なにかの型なんか必要ない。

もっとも、人間がそうなるのは、一生かかるとも言える」(引用)


人間の奥深さ、限りない人間愛と包容力を感じるなぁ。。

こういうふうに誰に対しても「ありのままのその人」を受け止められたら、人生がより滋味深く感じるようになるんだろう。


今の教育を考えると、いつもスーパーに並ぶ皆、おんなじ形・味のきゅうりを思い出す。


個性を出すとまっすぐに矯正されられてしまう。

大いにはみ出したら、除外されてしまう。


そんなきゅうりに滋味は感じられない。いつも、安定していて安心なんだけど。

凸凹があったほうが、面白い。味わい深いと思う。

料理しやすくなんてならない方がいいと私は思う。


キミは、キミ以上にもキミ以下にもなりえない。

キミはキミのままが必要だ。

キミはキミであることだけで完全な存在だから。


私は息子に、ううん、私と関係する人みんなに、そういう心で向き合っていきたいと思っている。


まぁ、そんなきれい事だけでは済まないことも多々あるんだけど(笑)


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