もう ずっとずっと以前。
下北沢 ザ・スズナリを初めて訪れたときのこと。
あのお芝居のことが、忘れられません。
虐待をテーマとした、息が詰まるような閉塞感と狂気ぎりぎりの作品でした。
白い舞台。
あふれるゴミ袋。
血。
女が叫んで、醤油差しを投げつけるシーンがありました。
わっと広がる醤油の匂い。
その、生活に馴染んだ匂いを嗅いだ瞬間…
「物語」が恐ろしい勢いで「リアル」に変わりました。
鳥肌。
嗅覚に搦めとられて世界に飲み込まれる、その驚き。
画面越しではありえない。
大劇場でも難しい。
小劇場でしか味わえないものがある。
それを教えてくれた、あの作品、あの劇場、下北沢。
その無限の可能性を思うとき、小劇場での舞台鑑賞は、何にも代えがたいワクワクをもたらしてくれるのです。
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わたしの舞台好きの原点、ブロードウェイ。
そしてこれは、バイブル。

映画版「RENT」。
舞台版「RENT」。
映画版は、もちろん完璧。
舞台版は、多少粗くても、爆発的なエネルギーと勢いに満ち溢れています。
一期一会の真剣勝負。
やっぱり舞台が好きです。
行きたいなぁ。