離 とワルツ9番 | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

年の瀬も押し迫り、皆さませわしなくお過ごしのことと思います。

今年の漢字は「輪」でした。絆が深まるような、紡ぎ出されていくような、ポジティブないい字でした。

さて、「私個人の今年の漢字は何?」と考えた時、即刻浮かぶのは「離」でした。字だけ見ればなかなかネガティブだったことには自分でも改めて、初めて気が付く次第です。

どんな「離」があたのかというと、
○ひとつの大きな職場の退職
(レセプショニスト掛け持ちのうちの一つ)
○人との別れ

上記職場の仲間との別れ、というのもありますが、突然に悲しいお別れがいくつもありました。

ある時期「同じ釜の飯」である闘いをしてきた仲間3人、自分たちで3姉妹などと呼んでいましたが、そのうちの一人の突然の訃報。

また、幼い頃姉のように慕っていた従姉の、やはり突然の訃報。

どちらもに共通しているのが、私より少しだけお姉さんで、お子様は私と同じく男兄弟を育てられていたことと、どちらも壮絶な闘病生活があったのに、誰にも知らせていなかったことでした。

その他の「離」は、身近な所で起こった、何よりも大切に思っていた繋がりを 断つ方法のほかなかったのかな・・・?という出来事など・・・。

色々と思い巡らせはしました。でも、決してネガティブではないのです。自分の決断もあれば、気づきもあり、総てのことは私にとっては学びの課程なのだと受け止めています。

そして一つ言えることは、今も、きっとこれからもずっと大切なことは変わらない穏やかな気持ちです。それはもしかしたらこの曲の感じに近いかもしれません。





もちろん、たくさんの出逢い、再会もありました!一つの仕事を辞めたけれど新たに取り組んだ数々のことと、そこで出逢った人たち。もう一方の職場に入ってきた新人さんたちや、その中に居るかつての職場の同僚。1年ぶりに再開したこの拙いブログを訪れてくださる方。

時が経てばこんな風に輪となって出会うこともあるのかもしれません。亡くなられた方には「輪」廻転生するなかで、いつか出会うと当然のように思っていますし、想えばいつも傍に感じられるものだと知っています。

離 があって、結局 輪 に繋がれたのかもしれません。「り」にプラス一字、「り+ん」で輪となることに今気づきました。離から一歩踏み出したところは振り出しではなく、ちゃんと循環したり発展したりしているのだな~と。

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「輪」が選ばれたことについて、森貫主のご挨拶
「オリンピックが日本に誘致されたという思いが輪になったんだろうと思います。輪という字には大勢の方々が加わって円滑に回転していくという意味が込められています。『わ』という読みは、平和の和にも通じます。平和な輪のつながりをつくりましょう」