えっそこ?&拍子抜け | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

少し前、仕事に行った演奏会で、お客様からご質問をいただきました。


うちのホールで過去にライヴ録音されたCDをお買い求めになって、「ライヴなのに録音日が3日間書いてあるのはどういうことか?」という内容だったのです。


「あなたはいつから居るの?この年はもう働いてた?」「居たら知ってるでしょ?教えて欲しいんだけど。」


私の勤務という以外過ぎる質問に加え、客電が暗めの客席内と ついに襲ってきた老眼で、指先で示されるCDジャケットの小さすぎる文字がぼやけ、頭の中はちょっとパニック。


まず、質問の内容よりも何年???読めない!に焦りました。実はそのお客様は常連さんで、よくイロイロとご指摘くださるので、呼び止められた時にどんな内容かと心の準備をするくらいなので「え、そこ?」顔という感じでした。


居たかいないか、頭の中で逆算したり しどろもどろしつつ、本題について「確認して参ります。」と、一旦お待ちいただきました。


言うまでもなく、ライヴは”録り直し”が日常的にあり、〇楽章だけ、などと、編集用に録音していることがありますし、そのことは私もお客様も、ホールや主催もきっと全員が最初に頭に浮かぶことでしょう。


そこを、いつも知識豊富な常連さんが敢えて質問しておられるので、とりあえず私が思い浮かんだことをお答えするのもなんだかな・・・?と、念のため確認に行きました。ご参考:過去の記事 


その結果、やはり「あくまでライヴが元ですが、本番の前後に少し撮ったりしていて、若干の編集もしています。」というようなそのままの答え。


お客様に「そんなこと知ってるよ!」と言われるのではと、ご納得いただけるか心配でした。が、お伝えするとあっさりと「編集してるってことね?」と、去っていかれました~~。ほっ…としましたほっが少し拍子抜けしました笑


正直、「ライヴって表記はおかしいでしょ?」とおっしゃりたいのかなと思ってしまいました。でも実は下のgoo辞書からの引用によると、3番目の意味もあるんですね。”本番”的なイメージが勝手に先行していて知りませんでした。

[名・形動]《生(なま)の、実況の、の意》 ラジオ・テレビなどの録音・録画でない放送。生放送。 生演奏。「―の出演者」「―盤」 音や場所が反響すること。残響のあること。また、そのさま