いよいよ演奏会シーズンに本格的に入ってきました。聴きに行くばかりでなく、運営する立場に回られる方もいらっしゃることでしょう。演奏会にはマナーがとても大切ですが、スタッフとして演奏会を滞りなく進行するにもまた、マナーがあります。
コンサートホールを借りて、レセプショニストを付けて主催も関わる場合・自分たち主催者だけで全て取り仕切る場合・そのどちらかのお手伝い要員として入る場合・・・等々色々な立場でのスタッフの加わり方があります。
基本的に、表方のスタッフの想定でいくつかお話をと思いますが、まずは、マナーという以前に、レセプショニストとして仕事をしているときに、どんなスタッフにもお願いしたいと常々感じることがあります。
それはとても単純なことなのですが
「スタッフ証」を、例えば首からぶら下げるなどして、一目でスタッフとわかるようにしてください。
とうことなのです。つまり、マネージャーなどの主要なスタッフだけでなく、ということです。徹底されていないことが多く、お客様と区別がつかないために思わぬトラブルとなってしまうことがあります。
お客様からしても、何かと特別な動きをするスタッフが普通のお客様に見えてしまいますし、レセプショニストが付く場合でも、その動きに対して声をかけるのに判断がつきにくく、タイミングを逃してしまえばミスに繋がります。反対に、主催様のお偉い方なのに知らずに声をかけてしまい、大変失礼になることもあり、だからこそ躊躇してしまいます。
なので、誰の目からみても明らかにスタッフとわかるようにと思います。できればカメラマンはカメラマンと腕章をしていただくとか…。意外とカメラを座席などに置いて、手ぶらで出入りされるとそうとはわかりにくいことも多いのです。
公演前のミーティングの場では、主に裏方に居るマネージャーと、主に表方担当のフロアマネージャー、その他受付など、主だった面々が名乗る程度に自己紹介をするのでもまだいい方なのです。
実際には開場してお客様が入られた後に、知らない顔のスタッフがウロウロしている、というパターンのなんと多いことかだから、スタッフパスが有用ということになります。
例外的に出演者のご家族や先生など、さすがにスタッフ証を付けてくださいと申し上げるのも憚られることもあり(お客様としていらっしゃる場合もありますし)、雰囲気で察するしかないことも多いです。しかしながら場慣れされ、気を利かせてくださる方は一言「妻です。」などと自ら伝えてくださり、わかれば情報をシェアしてフォローでき、大変助かります。(出演者のお近くの方はご参考に)
具体的なことについて、ポイント別に次に書きたいと思います