いらっしゃいませ プラス | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

同じコンサートホールに、さほど間隔を空けずによく通われる方…。自分は大勢いる観客のうちの一人と、わざわざそんなこと考えることもなく行っておられることと思います。特に大きなホールに至っては、1000人単位分の一でしかありません。


でも。案外、レセプショニストはお客さまの顔を覚えているものです。よく来られている人だな~とか、前は○○の公演にいらしてたなとか、○○と△△の公演の時には必ずお越しだな…とか、色々。だいたいのファッションのイメージまでわかっています。あるいはだいたいあのお席(ブロック)をお好みなのよね、とか。


「ほら、背が高くて、黒い眼鏡で、いつも素敵なジャケットをお召しのあのお客さま…」というと、「あ~、はいはい。」という感じでやりとりできるように、みんななんとなく共通意識で知らず知らずのうちに覚えています。


そんなお客様のお姿を視線の先にキャッチすると、普通は「いらっしゃいませ。」とご挨拶するところ、思わず「いらっしゃいませ。いつもありがとうございます。」と、つい親近感を込めて言ってしまうものです。


チケットを切りながら、クロークで、あるいは客席で…。どこにいてもそうなります。

こちらからはお客さまに積極的に話しかけることはしませんが、お客さまからの毎回ひと言ふた言の世間話が重なって、お互いに名前を覚えるくらいになることもあります。別々のホールを掛け持ちしていて、いつもと違う場所でお見かけすると、制服も違いますし、お客さまに気付いてもらえないこともありました。(笑)


アメブロでもクラシックの演奏会に足繁く通っておいでの方をたくさん拝見しますが、もし「いつもありがとうございます。」の言葉を掛けられたら、きっとスタッフの多くが自然とお顔を認識している常連さんに入っていますよ^^もちろん、言葉なしでもよくいらっしゃるわねと認識しているお客様も多くいらっしゃり、そのうち思わず言葉がついて出るかもしれません。