公演中に揺れました | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

今日はかなり久しぶりに仕事がありました。

客席内の担当でしたが、揺れました!


帰宅後ニュースで確かめても震度は大したことはなかったようですが、横に大きく結構長く揺れました。


もちろん、公演前に地震に備えた対応を確認し合ってはおりますが、とりあえず今回は進行に支障をきたすことはありませんでした。


ですが、お客様は多少ざわめきます。隣の人と顔を見合わせて小声で「地震?」というお姿があちらこちらで見受けられました。


本来ならば、対応としてはまだ何も動きは必要ありませんが、お客様も「誘導係のレセプショニストが地震に気づいていないのか?」という不安もおありかもしれません。


ですので「気づいていますが、現時点では大丈夫。」ということをおわかり頂くためのジェスチャーとして、椅子から立ち上がって、扉の前で立つことにしました。


揺れがおさまり、客席もすぐに何事もなかたかのように落ち着いたのをみて、私もまた着席しました。


2階の客席担当の同僚も「お客様が私たちに視線を送ってくるのよね。」と、臨機応変に同じ対応をとったとのことでした。


もし、本当に進行中の公演を一時中断したり、、中止にしたりと変化がある場合は舞台に係の者が登場して、マイクでお客さまに説明をする形が取られることでしょう。そうでなければ、「大丈夫」と判断されている状態であるといえます。


もちろん、その時、客席外の事務所やロビーでは、情報を得たり、念のための避難の準備をしたりと対策をとっていて、いざとなった場合は扉を開けて誘導できる状態にしています。耐震構造のしっかりとしているコンサートホールではとりあえずは客席内がむしろ安全なので、避難は落ち着いてということで、そのようにしています。


ですので、客席の中だけはのんびりしているように見えても、外ではきちんと動いておりますので、舞台から情報・指示の伝達の者が出て来るまでは大丈夫なんだと思っていてくださっても差し支えないことでしょう。