アナウンス的に…注意を促す | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

開場中の演奏会会場の客席で、開演までに、出演者が安心して演奏を出来る状態・お客様同士でも何の気がかりもなく、演奏を聴くことに集中できる状態を整えておかなくてはなりません。


マナーのテーマでも、再三にわたって話題にしている通り、

♪傘は座席の下に横に寝かせて置いていただく

♪花束は客席内に持ち込まず、受付に預ける

♪携帯電話など、電源をお切りいただく

♪録音・撮影はご遠慮いただく

♪お召し物は、背もたれや手すりに掛けないで、お手元に持っていただく

♪客席内での飲食はご遠慮いただく(ロビーでどうぞとご案内)

♪騒ぐ子どもがいたら、危険ですのでと止めていただく


ということを、お願いして回ります星に願いを

でも、携帯電話のお声掛けなど、方々で見かけられる場合や、自由席で、荷物を座席に陣取っていて、止めて欲しいというような場合、その周辺にいる人になんとなく聞こえるように、「アナウンス的に」言って回る、という方法もあります音


要するに、「携帯電話の電源をお切りくださいませ。」や、「本日は自由席でございますので、お席のお詰め合わせにご協力ください。」など、しゃべりながら通路をゆっくりと歩きます。視線はそれとなく、右へ、左へ流して個人攻撃しているわけではなく、みなさんに言っているんですよ~、という雰囲気で…niko*


ここでも、大声は要りません。自分の歩いている周辺に聞こえれば充分ですし、「何を言っているんだろう?」と、かえって耳を澄ませて頂けます猫耳


この方法は、指定席なのに、レセプショニストの隙をついて本来の席ではないところに移動する人にも有効です。常習犯の方は、上手くやっているつもりかも知れませんが、案外厳しくレセプショニストは把握しているものです∑!!


席移動が目立つ公演は、空席が目立つなど、一度に多くの方が移動するケースが多いです。しかし、指定席は、その空席にいつ本来のチケットを持っていらっしゃるお客様がいらっしゃるかりませんし、席によっては値段の違う場合もあります。何より、会場のお客様全員に対して、不公平です。ここでもやはり、「自分1人くらい」という考えは持つべきではありませんNG


そんなお客さまが一度に多発する場合は、開演前のベルが鳴るタイミングで「間もなく開演致します。お席(ご自席)にお戻りくださいませ。」と、アナウンス的に注意を促してみましょう。良識のある方は、ご自席にお戻りくださることもあります↓


この「アナウンス的に」という方法、ケースバイケースで、使ってみてください。お客様の迷惑行為は、結局、他のお客様への迷惑になったり、演奏の妨げになります。その理由を一言添えて、柔らかい言葉と笑顔と雰囲気で、でも、毅然と、演奏会を守っていきましょう顔