前回・前々回と続いてチケットを切る係と、プロフラムを渡す係の仕事についてお話をしてきました。実はその他にもまだ気をつけたいことがあります。
エントランス周辺の仕事として、ここでは どちらの係もまとめてお話をしたいと思います。
お客様唯一のコンサートホールので出入り口であると認識を持つ。
♪絶対に入口のドアには誰か一人が立つ。交代でよいので、一瞬でも誰もいない状態を作らない。〈見張り番〉
開場の直前から、一旦ドアを開けたら、何があっても守りましょう。たとえほんの少しの間でも、その場を離れたい時は必ず代わりに立っていてくれる人をキープしてから。不審者の侵入を防いだり、質問があったり、迷ったり、何か困っている人をキャッチしてご案内します
終演が近づいて、周囲のスタッフが重いものを片づけたりしていると、何もしないで立っているのに気が引けたりしますが、そのポジションはそういうものだからと、周囲の人も気にしていないし、むしろ離れる方が問題と、割り切りましょう!
♪外出とお戻りのセットでお客様の対応をする。〈再入場〉
休憩中はもちろん、開演中であっても、終演するまでは外出するお客さまに必ずお声をかけます「チケットをお持ちくださいませ。お戻りの際に拝見させていただきます。」そして戻ってこられたら「チケットを拝見させていただきます」と、提示していただきます。
歩きながら見せて行かれたり、休憩の終了時間間近などは、どっと人が流れ入り、とても一人一人はチェックできないという気持ちになりますが、それでも必ずキャッチして、券面の内容を確認します。丁重に、きちんと言葉で伝えると、立ち止まって見せてくださることが多いです
外出される方の姿をできるだけ頭にインプットしておきましょう
少し券面が見づらかったりしても「確かにさっき外出なさった方だ。」という確信があれば心強いですね
お客様にチケットを持っていないように思われているのではないかと不快な思いをさせないよう、努力します
実際に、結構そのような方がいらっしゃいますので「念のため皆さまにご提示頂いております。ご協力ありがとうございます」などのような、「申し訳ありませんが・・・」という気持ちが伝わるような言葉と態度が必要な場面です
座席に忘れて来てしまった方も中にはいらっしゃいますので、お連れ様とご一緒であればOKとか、「例えばプログラムがあったら代わりにそれをご提示ください。」と言って臨機応変に対応しますが、この場合、戻られた時にチケットのない人を連れてくるなど不審な行動がないように、責任をもって、そのお客様のお戻りを自分の目で確認します。あるいは、何か特殊の対応をして席を外す場合は、代わりに立つ人にお客様の特徴と、対応した内容を申し送りしてから離れましょう。