ロビー開場 | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

これまでにたくさん演奏会に行かれた方は、経験したことがあるかもしれませんひらめき電球

というくらい、年間を通してもあまりないのがロビー開場というものです。


「かいじょう」の字が紛らわしいですので整理してくださいあせるにひひ


開場時間を過ぎても、会場がまだ開けられない状態のことがあります禁止

そんな時、とりあえずホールをオープンしてロビーまで入っていただく対応を「ロビー開場」といいます。


つまり、ロビーまではお入りいただけても 座席のある中にはお入りいただけず、スタンバイOKになるまでお待ちいただくことになります。客席へのドアは開けられないことになりますドア


どうしてそんなことになるのかというと、ほとんどの場合が出演者の都合です。

リハーサルが押したり、楽器のアクシデントで調整に時間がかかったりすることがあります。


レセプショニストが「大変恐れ入りますが、出演者の都合で 只今ロビーまでの開場となっております。」というようなことを口頭で繰り返しご案内するこになるのではないでしょうかはてなマークもし、そんなことに遭遇したら、落ち着いてお待ち頂きたいと思います。


でも、ふとプロの演奏家の人にその話をしたとき、「日本だけだな~。」とつぶやかれました。海外ではリハーサルが遅れることも普通だし、お客さまもそんなに神経質になることもないと・・・てれ


そう言われて以降、意識するようになったのですがひらめき電球

確かに、海外の出演者のときはかなりの確率でリハーサルがギリギリ!

時計とにらめっこでハラハラ、ロビー開場か!?と覚悟する頃、なんとか終わっていただきます。(日本の担当者がもうリハーサルできないと説明するみたいです。)


一方で、お客様はというと時間を1分も過ぎると時計をチラチラ・・・そして「まだなのはてなマーク」というお声が。だんだんプンプンむかっ怒りになってきます。


開場が遅れる場合はほとんどが出演者の都合で、聴衆に少しでも納得のいくものを届けたい・・・アップというこだわりがギリギリまであるからなのだなと思って、どうかしばらく落ち着いた気持ちでお待ちくださいハート


これに対して、ロビー開場が解除されて、いよいよ中にお入り頂ける事を「本開場」といいます。


待っている時間にもよりますが、開演がひどく遅れるほどの長時間になることはまずありません砂時計開演時間が迫る分、チケットを切るのが本開場の後になる会場ではトイレの込み具合やクロークに預ける荷物など、頭のなかで「開場したら・・・」とシミュレーションしながら待っているといいかもしれませんねonnpu


滅多にないロビー開場を経験したと思うくらいでいてくだされば有難いことですわ~~い♪