継続的なハンガリーとの交流がすごいと思う | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

海外に留学経験飛行機のある音楽家は数えきれないほどいらっしゃると思います。

でも、そのうちに帰国後もなお、何か外国と継続的に交流を深めているという方は少数派でははてなマーク


このことは、ある方が松浦健さんの活動に対しておっしゃっていた言葉ですが、改めて考えてみると、本当にそうだな~と感動しましたキラキラ

ピアニスト・松浦健さんは、芸大大学院修了後、1993年~2002年までハンガリーに渡っておられました。リスト音楽院で研鑽を積まれ、後にはブダペストを中心に演奏活動なさっていたそうです音譜

結構長い時間時計でそれだけでも凄いことだと思いますが、帰国後もなお、毎年のようにハンガリーとの関わりを持ちながら、活動をされています。



例えば、2009年は「日本・ハンガリー外交関係140周年・外交関係再開50周年記念事業」リボンが行われました。その事業の一環として、東京では11月に演奏会が開催されました。同タイトルで、ハンガリー政府からの派遣で、リスト音楽院に学んだ、数々の入賞歴を誇るヘゲドゥシュ・エンドレさんと、日本政府からの要請では松浦健さんが出演、ピアノジョイントリサイタルが開催されました虹


今年に入ってからは4月に、リスト音楽院ピアノ科主任教授ペーター・ナジュさんが来日され、ミニレクチャーコンサートや公開レッスンが行われました。松浦健さんはそのアシスタントを務められました。約2年に1度ほどのペースで同企画があるようですが、毎回期間中はずっと同行あし、アシスタントをなさっています。


私もレクチャーや聴講で参加したことがあります。

松浦健さんが同時通訳なさるのは、ハンガリー語かと思いきや、英語でした合格ハンガリー語はもちろん、おできになりますがOK公開レッスンの生徒さんの先生とおぼしき方が、ナジュ先生にドイツ語で話しかけられたとき、3人で会話が一瞬ドイツ語に!?という場面にも会いました。その語学力にも脱帽です。更に、全く腰が低くてそんなこと微塵にもおっしゃらないキャラがまた、いいな~と感じる出来事でした。



ペーター・ナジュさんは、世界各地でご活躍なさっています。2010年4月から、ドイツのシュトゥットガルト音楽大学でも教鞭をとられ、また、ロス(だったかな?)にも拠点を置かれるそうです。CDCDも数多くリリースされています。こんなにご多忙ですが、2年後にはまた来日・公開レッスンの予定だそうです。一般の方の受講を受け付けていますので、もしもまだこのブロが存続していたらにひひその時お知らせします。滅多にないチャンスですので是非応募してみてください。


ヘゲドゥシュ・エンドレさんも、世界をまたにかけてご活躍中です。多数CDも出ていますので、また聴いてみてください。圧巻の迫力ある演奏と、繊細な美しさが極地的に織りなされて、ぐいぐいと世界に引き込まれるのではないでしょうか。大きな体に、優しい、気さくで温かい人柄、敬虔なクリスチャンです天使憎めないキャラですよ。そうそう、日本でも教えていらっしゃったことがあり、日本語もかなり通じました。