真性…。真性って、あれか。…てことは、副社長の僕への興味は単なる『大食い社員』ということではないよな。じゃ、じゃ、じゃ、あの女性は?めっちゃ仲良さそうだったし!
「目も口もデカい子だったろ?」
うん。そう。って、あれ?
「お前、面白いわ。思ってること全部出ちまうのな。」
キュヒョンはクックッと肩を震わせている。
「分かりやすくていいけど、余計なこと言わないように気を付けた方がいいかもな。」
シウォニヒョンが、キュヒョンの頭を叩きながら言った。
「チャンミン、ユノと一緒にいたのは、恐らく妹のソンアだぞ。」
ヒチョルさんはスマホを弄って、写真を見せてくれた。
変顔の男女が写っている。
「…ヒチョルさん、これでは元の顔が分かりません。」
「あ、あれ?わりい。こっちだ。」
改めて見せてくれた画面には、あのときの女性が写っていた。
副社長と腕を組んでいる。
「ちなみに、さっきのもこの二人だからな。」
え?
変顔過ぎて崩れまくってたけど…
「チャンミン、誤解で良かったな。」
スマホの画面から顔を上げると、キュヒョンがニヤニヤと悪い笑顔になっていた。