テレビをやってるときも、
辞めてからも、
友達にも、
親類縁者にも、
転職しようと思って行った人材紹介会社の人にも、
「ADってなにするの?どんな仕事?」と
必ず一度は聞かれました。
お答えしましょう。
「何でもです!
全部です!!
番組のこと最初から最後、
放送終了後もです!!」
漠然としていますがそういうことです。
ADやってるひとみんなが二言三言で
説明するのは難しいと思っているはず。
この質問に四苦八苦するはず!!
あまりに漠然としているので
ちょっと具体的に書き出しますので、
長いですが、つまんないかもしれませんが
こころしてお読みください!!!
【番組が放送し終わり解放されるまで】
●番組の企画が持ち上がり会議を行う。
①会議時のケータリングの用意
②書記
③必要であれば、事前に資料の用意
④終了後は次回会議の日を設定、議事録作成
---------------------------------------------------------------
↓↓↓
---------------------------------------------------------------
●企画会議で決まった内容に合わせて必要な
リサーチや準備 (業界でいう仕込み)
①スタジオ・ロケ地の下見、場合によって使用交渉
②構成作家へ台本書きのお願い
③出演者などと打ち合わせ
④美術セット・小道具・技術への発注
⑤収録スケジュール作成
⑥台本や収録時に必要な資料を用意
⑦カンぺ、場合によっては小道具の作成
⑧関係各所へスケジュール・収録内容等を連絡
⑨ケータリングの発注・買出し
----------------------------------------------------------------
↓↓↓
----------------------------------------------------------------
●収録本番当日準備
①発注した美術品・技術の確認
②出演者の楽屋セッティング
③リハーサル
(場当たり・ダミーリハ・本人リハ)
●収録開始
①カンペ出し
②出演者や美術品の出し掃け
③収録中の出演者のケア
(収録の合間でお茶だしなど)
●終了後
ひたすら会場の後片付け
---------------------------------------------------------------
↓↓↓
---------------------------------------------------------------
●編集
■全体的には
①収録テープの管理
②必要な資料の収集
③収録を受けての使用NG箇所確認、及び他から借りた映像などの
使用申請など許可関係、エンドロールの確認などの事務処理
☆オフライン(仮編集)
※編集所での作業の前にDがパソンコンである程度編集します。
①編集で使用するテープをパソコンに取り込む。
②プロデューサーなど混みで試写のセッティング
☆スタジオでの編集
①編集スタジオとスケジュールの打ち合わせ
②テロップなどの間違いがないかを確認
③作業時の食事・ケータリング類の準備
④(場合によっては)テロップの打ち込み作業
⑤Queシート(CMの入り時間などを表記した表)と映像に
間違いがないかをチェック
⑥編集後の映像をPや局員の人にチェックしてもらう
●MA(ナレーション収録・効果音付け)
①作家さんに編集後のテープを渡し、ナレーションを書いてもらう。
②音響効果の人に映像やナレーション原稿を渡し音付けしてもらう。
③スタジオのMA担当の人にテープを渡し、作業してもらう。
④作家さんからのナレ原をDやPに確認してもらう。
⑤ナレーターさんへのスケジュール連絡
⑥ナレーション録り・MIX(全ての音のバランスをとり調整する作業)
の際の原稿・ケータリングの準備など
⑦ナレ録り中に原稿の読み間違いなどないかチェック
⑧MIX時にテロップなどに間違いがないかを再度チェック
---------------------------------------------------------------
↓↓↓
---------------------------------------------------------------
●番組を放送
①完成した番組のテープをテレビ局に納品
②放送後に視聴者から問い合わせの連絡があった場合の対応
※お世話になった素人さんやお店などへのお礼の挨拶など大事
以上、お疲れ様でした!!
※
※
如何でしたでしょうか?
読むだけでもしんどかったと思います。
この様に仕事は細々と多岐に渡り(これでもまだ端折りぎみ)、
1回番組を放送するのにこれだけの流れが必要です。
常に心がけることは、ディレクターや他のスタッフ・タレントが
仕事しやすい状態にするにはどうすれば良いかということです。
ベストな状態で仕事できれる様にADたちが気を使い段取りを
組んでいくことで、番組が面白くするにはどうすれば良いかなども
おのずと分かってきたりするものです。
おかげ様で、この苦労が分かるようになったためか、
特に「仕込み」が大変そうな番組を見ると、未だにその番組の
大変さが想像できて、笑えるけど見ているうちにしんどくなる
ということが起こってしまいます。。。(ある意味職業病?)