Mr.dokusyomanのブログ

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少女マンガのような(ほとんど読んだことないけど)世界観。この構築は相当すごいと思う。
読む人によって好き嫌いは分かれそうだけど。

本作は佐々木丸美の孤児四部作のうちの1つ。
舞台は札幌。内容は孤児院の5歳の女の子が遠足できた札幌市内で迷子になり、素敵な青年に助けてもらう。2年後くらいに女の子は、金持ちの家に預けられるが、家の手伝いばかりをやらせられ一家全員からいじめを受ける。そして7歳の頃2度目の家出をして以前迷子に場所でまた青年に再会する。
その後青年は一時だけ女の子の面倒を見るつもりで、里親を探し出すがいいのが見つけられず結局女の子を育てることになる。登場人物は他に青年の友達と青年の家事手伝いのおばさん、成長するにしたがって関わりあう人はさらに何人か増える。

この女の子が青年に引き取られてからは、比較的幸せに時が過ぎていくが、性格はなかなか思い込みが激しく、それでいつも周囲を振り回す。高校生くらいまではそれでもあまり気にせずに読んでいたが、大学生になってもそこに成長が見られないのは読み手としては少し愛想を尽かしたくなる。

本作は一応ミステリーであり、途中殺人事件がおきる。身近にいる人の犯行ではあるが絞り込めないでいる。この事件自体割と単純であるが、心に及ぶ波紋がいつまでも主人公の女の子に消えないでいる。

殺人に関する以外でも主人公の心情ばかり長々と記述されており、ラストにすっと幕が閉まるのは意外であり、また余韻もあってよかった。


濃密な作品であるので個人的には評価高めの73点。

$Mr.dokusyomanのブログ-雪の断章
大江健三郎賞の受賞作品。解説でも大江自身が最近の純文学への憂いと共に本作を絶賛していた。

何がすごいのかというと、そこが良く分からない。

だいたい大江健三郎の作品は過去にいくつか読んだことがあるけど、「なんて読みにくい文章なんだ」くらいで、あとはストーリーを追うだけで精一杯。評価のしどころがぜんぜん分からないのが常。

本作も同様。これを読んでしまうと純文学すらもなんだかよく分からなくなってしまう。
内容はまったく別の話の2編構成。

初めのは、お酒をある程度飲んだ後、6人の若者がクラブっぽいところにパフォーマンスを見に行く場面から始まる。描写の視点が独特でストーリー自体とは絡んでこないようなズレたことばかり書いてある感じ。
ひょっとしたら何かを暗示象徴しているのかもしれないけど、読んでいるときは「変なの。」くらいにしか思わなかった。

そのあと目的地についてパフォーマンスを見る。そこでパフォーマンスを見るようになった経緯が挿入される。だいたいこれも必要なのか疑問だった。そのあとパフォーマンス開場で知り合った女性とラブホテルに行き、5泊する話。

背後には戦争の話題がちらほら出る。(ブッシュのイラク侵攻)

個人的には、日本人にとっては非現実的な戦争と、バカっぽいリアルな日常を対比すること、国レベルの政策としての戦争の議論をすること、単純に戦争の反対の意思表明、ブッシュへの賛否などの、遠くにいる人には分かりっこないという虚しさを表しているのかも、と読みながらに考えてもみたけれど、解説にはそんなことは微塵も書かれていない。
むしろ技術面ばかりほめていたような…。

ちなみに2編目は、具合が悪くてバイトのサボりを決め込んだ女性が家でゴロゴロしながら、夫のことや、クレーム対応している人の愚痴のブログを思い返してみたりするだけの話。

理解しきれないことが多いのでとりあえずの60点。
是非誰かの丁寧な解説がほしい。

$Mr.dokusyomanのブログ-私たちに許された特別な時間の終わり
いくつか佐々木譲の作品は読んだことがあってそれなりには楽しめたけど、今までは別にはまりはしなかった。
5編構成の本書は、最初っからがっちりと心をつかまれた。

主人公は北海道のとある田舎に異動になった駐在さん。田舎で事件や問題が発生し、解決しようを試みるが、田舎の権力者というかお偉いさんに阻まれる。特に都会賛美でもないが、そういった田舎独特の閉鎖的保守的な姿勢に対するアンチテーゼの作品。

で一編めから、「げっ、やっちゃいましたね」という結末。
だからついつい次は何をやってくれるんだ、という期待感が高まる。

また文章に会話が多く、必要最低限の文章しかないので、すいすいと読める。
それでいて、読み手に推測、連想させる部分も適度にあるので、読者に多少なりとも思考させる文章はうまいなぁと思う。

各編ごとに伏線があって、最終の編でそれをまとめたみたいなのに対して、解説が絶賛していたのが不満。
個人的にはこの解説者が苦手なんだけどね。

75点。

$Mr.dokusyomanのブログ-制服捜査