上梓という言葉をいままでに何度か使っていますが、「○〇様がこのたび自伝を上梓されました」とか「上梓された本をいただきました」など、自分の出版の場合に付いて書くことがなかった。
上梓といった場合の上の字がどうも尊敬の意味を含んでいるような気がしていたから、深く考えずに使ってきました。自分の出版について書くときに、上梓の本来の意味に敬うという意味で上の字が付いているのかを調べてみると、
昔の中国で木版印刷の版材にキササゲという植物が利用された。梓はその版材のキササゲなのです。
と書かれていて、梓に上げる(上梓)であって、版に出す(出版)の出の字ほどの意味しかっ持っていません。
出版と上梓は全く同じ意味に使われていると解釈していいようです。