シルバーウィークに帰国し、親孝行に母の行きたがっていた温泉に行きました。

遠くて不便で古臭い温泉で、なぜあの温泉に行く必要があるんだろう・・・というような感じの温泉なんですが、母、つまり死にゆく人の希望なので・・・

死期が近いからと言って、なぜこんなにもなにもかも望みを叶えてやる必要があるのだろう。私たちのやりたいことはないがしろにされるのか?という思いも少なからずあります。
ありますが、仕方ない。仕方ないですね。

旅の疲れで私の方が2回もダウンしてしまいました。母、元気。強いわ。
私、偉そうなことばかり言ってるけどダメダメです。
母、よく働く人です。私はヘタレですね。文句ばっかり言ってないで鍛えて働かなきゃと思います。


移住して1年もたたない間に3回も帰国することも異常だと思います。
母のガンがなければ帰国していなかった。
それがいいことなのか悪いことなのかよくわかりません。


シルバーウィークが終わってすぐ、検診がありました。

結果は、すい臓がんは大きくはなっているが、思っていたほどではなかったということでした。

進行は遅くなっていると思っていいのかな、と、少し安心しました。

が。




このたび、母の従妹の義母・・・つまり遠い親戚が亡くなりました。
母の叔父の後妻さんです。

彼女は離婚して、なぜかうちの母が面倒を見ていたのですが、
もう認知症にもなって意識がなくなっていたとのことです。

80歳になってないくらいかな。


生きている間になんかもっと会っておけばよかったな、と切なくなります。
なのでやはり、私が母のことを理由づけて1年に3度も帰国していることも正解なんでしょう。


ガンでなくても人は死ぬ。
ガンだと、死期を感じる分恐怖はあるが時間を大事にできる・・・かも。


葬式で、母が、最近おなかが痛くなってきたと言っていたそうです。


痛みを感じるようになったのなら、


だいぶ近いのでしょう。



年末年始に帰ろうか迷っていたのですが、


逆に、母とそのまわりがこちらに来れるようチケットを買いました。


母は、遠くに行くなんてしんどいいやだとずっと言っていたのに
今回に限っては
うふふ楽しみだ、ルンルンと言っていました。


何でも楽しもうという風に考え方が変わってきたのかもしれません。



年末年始までは持つと思いたいのですが。


しんどいなら、あまり観光で連れまわすこともできないかな。
それなら家でゴロゴロしているだけ・・・それも何もすることがなくてつまらないな。

などといろいろ考えなくてはいけません。