万博に行ってきた。
で、なぜか夫もついてきた。えっ、なんで? 呼んでないけど?

軽く「行く?」って社交辞令レベルで聞いただけなのに、秒で「行く」って即答。まるで全力で誘ったみたいなノリ。
誰も望んでないのに、来た。

で、行きたいパビリオンは?→「ない」
今話題の展示知ってる?→「知らん」
興味あるものある?→「べつに」
ゼロ回答…、逆にすごいわ。

それでも私は、子どもたちが楽しめるようパビリオンから交通経路まで調べまくり予約し、旅行代理店レベルで段取りを整えた。
そんな私の呼びかけに対して夫は、必ず2回目以降に「ん?」と反応。しかも鬱陶しそうに。

当日はというと、彼は数歩後ろをついてくるだけの“金魚のフンスタイル”。
積極的に何かするわけでもなく、口も開かない。
全てがどうでもよさそうな態度で、ずっといる。
だから…、来るなよ。そんなに私に話しかけられたくないなら!一緒にいて楽しくないなら!!
なぜ?一体なんのために来たのだろう?

しかも子どもたち、そんな夫のまわりに群がる。
理由はただ一つ、「スマホ」。
並んでる間も移動中も動画を見せてくれるから、子どもたちは吸い寄せられるようにくっつく。
その姿、まるで「子煩悩な父」。…ちがう、違うのよ皆さん!

バスや電車では夫が当然のように優先席をキープ。
娘を膝に乗せてスマホでYouTubeタイム。
私は荷物を抱えて立ったまま、後ろからその“幸せそうな一家”を眺める。
あれ?私は家政婦?旅のガイドさん?何役ですかね。

今日、子どもたちは素直でかわいかった。
けれど、それ以上に夫の存在が終始、不快で、腹立たしくて、猛烈に消耗した。

万博よりも混み合ってたのは、私の心だったわ。