『担当医師が変わって鬱の娘の障害年金がもらえなくなったと60代の母親が社会保険労務士のところに来た…』
って、記事を読んだ。

30代のその娘さんは6万ばかり毎月もらい、5万貯蓄していて35年で2,100万円貯める目論見だったらしい。
それが貰えなくなり社会保険労務士に駆け込み、医師との面談に同席してもらい上手く障害年金が貰えるようになった。

といった内容だった。

読んでいて虚しくなった。

私も鬱にパニック障害を煩った。
一年近く引きこもりであった。
貯蓄が減って行く恐怖と自責の念に堪えられず、どこでもいいからとにかく働こうと必死だった。
働くことに必死で記帳もおざなりだった。
とにかく、食べて寝て仕事に行くを繰り返していた。
あの自分の努力は何だったのか……

少ないサラリーで必死に働いて自活して貯蓄なんか二の次で日々生きている人達も沢山いるというのに……


これを書いていて、不思議と虚しさが和らいだ。

書き始める前は
障害年金や生活保護のもらいかたを知っていたら良かった。
知識がある人は私達の払う税金で賢く生きていけるんだな……
自分みたいに自力本願はアホだな…
その後、ちょっとした憎しみも生まれた。


これを書いていたら、
しだいに冷静になってきた。

自分は必死で働いて生きてきた両親や親戚に囲まれて育った。
宗派も考えてみれば自力本願。
孤独死さえ、潔いと感じてしまい、
自死さえ、どんな理由であれ最後は本人の選択たと思ってしまう。
そんな自分には、はなから障害年金や生活保護は選択肢にないのだ。

ただ、お金のために働いて共に働く人達に迷惑をかけるようにはなりたくないと願っている。