こんばんは。
中度知的障害のある妹のことが嫌いなきょうだい児毒姉です。
前回の投稿を読んでくださってありがとうございました!
ネットニュースは記事自体が消えてしまうこともあるので、今のうちに書きます!
こちらの記事。前編後編の二部編成です。こちらは後編です。
この中で特に私が注目しているのはこちら。
この『反省したのかもしれない』というフレーズ。
『かもしれない』のである。つまり、母から直接『今までごめんね』という言葉はない、ということになる。
言えないよね。そりゃ。『妹に障害があるせいであなたに我慢させてきちゃったね』なんて。
自分の娘に障害があることを改めて確認したくないよね。と、歪んだ私は思ってしまった。捉え方は立場や考え方によって違うと思う。
もう一点。
記事のきょうだい児の方はこの時初めてキレて、両親になんと答えたか記憶がない。
と書いてある。
障害児ときょうだい児を育てていらっしゃる保護者の皆様。
『うちのきょうだい児ちゃんは障害児ちゃんに優しいから大丈夫』なんていう幻想は今すぐに捨てて。
それは、あなたの思い違いである。
『今まで優しかったきょうだい児ちゃんが急にキレた』
のではなく、
『きょうだい児が、精神的にギリギリいっぱいになるまで気づかなかった親の目が節穴』なのだ。
『我が家はそんなに暴れてないし、きょうだい児からも不満を聞かない』なんて思い違いも甚だしい。
言えないんだよ。文句なんて。
だって、文句言っても『◯◯は障害があるから分からないんだよ』ってどうせ障害児を優先されるもん。
あるいは、文句を言ったら障害児が選ばれ、きょうだい児である自分は捨てられてしまうかもしれないもん。(きょうだい児にこのような思考を持たせる時点で障害児優先の生活をしてることになる)
怖くて言えないよねー。子供の頃ならなおさら。
『障害児が暴れないために、心地良く過ごすために、きょうだい児がどれだけ神経をすり減らしているのか』に気づいていない親の鈍感さから目を逸らさないでほしい。
この方はここでキレて、ようやく一人暮らしすることに踏ん切りがつき、親からも反対されなかった。
まぁ、端的に言えば親は障害児を選んだってことになる。
『障害児をすぐに施設に入れて、きょうだい児の居心地の良い家庭を作る』ことだってできたのに。
この方はここからさらに3年後、ようやく一人暮らしができた。
もし、ここで記事の方が障害のある妹さんを刺していたら、親はどう思うのだろう?
『刺された障害児ちゃんが可哀想』
『我が家で殺人事件が起きてしまった』
『こんなにきょうだい児ちゃんに我慢させていたんだ』
『きょうだい児ちゃんにこんなことをさせるほど我慢させていた私はダメな親だ』
どうなんだろう。
他人事じゃないですよー!
どうしても障害児ときょうだい児の子育てに行き詰まり、どちらかを児童相談所に預けることになった時、どちらを預けますか?
その答えでわかると思う。
『きょうだい児ちゃんはどこでもやっていけるけど障害児ちゃんは私しか理解してあげられない』とか思ってたら笑う。もちろん、失笑ね。
あ、ちなみに、児童相談所は子育てに困ったときに気楽に相談していいと思ってます。
自分だけで抱え込まないってすごく大事だと思うので。私も子育てしている親として、抱え込まないようにしようって気をつけてます。
そして、児童相談所は児童相談所なので、18歳まで。それまでに障害児のことを相談して預かってもらうのも手です。そこ過ぎると施設もいっぱいで入りにくくなると聞いたことがあるので。
※私は専門家ではありません。ただのきょうだい児毒姉です。

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