こんばんは。
中度知的障害のある妹のことが嫌いなきょうだい児毒姉です。
コメントを下さる方がいらっしゃって、嬉しいです。と同時に恐縮です。
きょうだい児に限らず、障害児、障害者と生活するって、当事者にしか分からないですよね。
このブログで毒きょうだい児の気持ちを知っていただけたら幸いです。
今日はその毒が将来軽くなるかもしれない(保証はできない)について書きたい。昨日コメントいただいたので書きたくなりました。ありがとうございます。
健常児と障害児を一緒に育てている方は日本国内だけでもたくさんいらっしゃると思う。
そんな子育て中の方がこのブログを読んだら、お先真っ暗な気分になってしまうのではないかと気になっている。
きょうだいなのに、こんなに嫌いになってしまうのかと。
私みたいな毒きょうだい児に仕上げてしまわないためにも、ぜひ気をつけてほしいことがある。
障害児と言っても、妹のように知的なものから、身体的なものなど、多岐にわたる。
だから、一概には言えないことを先に述べておく。
障害を理由に、甘やかさないでほしい。
言い方が難しいが、いつも健常児が我慢するような状態にしないでほしい。
厳密に言えば、これは健常児同士でも同じだと私は思っている。
特にまだ赤ん坊に毛が生えたくらいの年齢の下の子が上の子の遊んでいるおもちゃを取ってしまった時なんかによくある。
お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから我慢してね。
この子は分からないから我慢してね。
これは嫌だ。
私は好き好んで長子として生まれたのではない。
あなたが勝手に下の子を産んだから、私は兄、姉になったのだ。きょうだい児になったのも然り。
だから、こんな時は、いくら障害児が分からなくても、その子たちに向かって注意をしてほしい。
『これは今お兄ちゃんが使ってたから、ダメだよ。』と。どんなに障害児がパニックになってもだ。
あんまりパニックがおさまらなくて、健常児や親御さんの気分が滅入るようなら、
『どうしよう?障害児ちゃんまだ怒ってるけど、貸してあげる?怒らせとく?』と健常児に委ねてほしい。
もし、健常児が貸してあげると言えば、それでいいし、貸さないから泣かせとくと言えばそのままでいい。
障害児だけが思い通りになるのは逆差別だと私は考えている。
はっきり言って、子どもの泣き声はうるさい。でも、健常児のおもちゃを取ろうとしたのは障害児である。
そして、もう少し時間が過ぎたところで、そろそろ交代しようかと話を進める。
その時に『障害児ちゃんはまだごめんねが言えないから、私が代わりに言うね。おもちゃ取っちゃってごめんね。』と障害児も泣いているけれど、心ではワガママ言ってごめんねと思ってることを伝える。
そして、貸してくれてありがとうって思ってるよと伝えてあげてほしい。
そうすることで、健常児も障害児も平等だと思える。
障害児ちゃんを泣かせておいてもいいんだ。お母さんは(お父さんは)障害児ちゃんだけが可愛いんじゃなくて、僕のことも大事にしてくれるんだ。と感じられる。
もちろん、なかなか難しい時もあると思う。
でも、私は障害があるからと言って何でもかんでも許されて、周りが何でも我慢するということが本当に納得いかない。
だったら私も何にも分からないふりして、親を困らせる方が得だと思ってしまう。
そうなったら、家の中がますますめちゃくちゃになる。
もちろん、こんな風に話が進まないことの方が多いと思う。
私には中度知的障害者の妹しかサンプルがない。
だから、非常に狭い視野での意見しか述べられない。
でも、こんな風にしてもらえたら幼い頃のきょうだい児の私は嬉しいし、家庭内で安心できるよという気持ちで書いてみた。
だって、家庭で気に入ったもので遊べる保証がないって、子どもにとっては悲惨すぎるもん。
学校や園でそれなりに緊張感持って過ごしてきて、家でも思い通りにならないって滅入る。
長い文章にお付き合いくださりありがとうございます。