こんばんは。
中度知的障害のある妹のことが嫌いなきょうだい児毒姉です。
以前の記事で、母は『親亡き後は施設に入れる』と話していると書いた。
これについてもう少し私の気持ちを掘り下げたい。
私は一刻も早く、妹を施設に入れてほしい。
そして、合う合わないをよく見極め、合う施設を探し当てておいてほしい。
それは、
きょうだい児である私が妹の入所施設を探したくないから。
私には家庭があり、妹の介護のために、私の子どもに我慢をさせたり、しわ寄せがいくようなことがあるのは絶対に嫌だから。
私は介護要員ではないから。
産んだのは親の責任だから、きちんと入所させるのは親の務めだから。
とまぁ、相変わらず自分勝手な考えからである。
しかし、同時に
施設が合わなくて寂しい思いをしたらどうしよう。
施設の職員と揉めて、二次障害の鬱病が深刻になったらどうしよう。
という、妹への気遣いもある。
私は後半の気遣いの部分が非常に重荷である。
これが家族の呪縛だと思っている。
赤の他人の障害者が、施設が合わなくて二次障害になっていようと、私には全く関係ないし、気の毒ですね、でおしまいだ。
しかし、妹となると家族。
嫌いなんだが、長年家族として暮らしてきたから、好き嫌いとは関係ないところで情がある。
たとえば、施設に入れたところで、合わないとぐずれば、
どうにかしてあげなくちゃ
と、きっと思ってしまうだろう。
そもそも、施設に入れなくても、私が見るべきなのかな?と思ってしまう瞬間すらある。
この気持ちが私にとってとてもとても疲れる。
私には大事な家族があるのに、どこかできっと施設にいる妹のことを考えるだろう。
家族の呪縛って辛い。
だから、障害児ときょうだい児を育てている方は、子どものうちから施設にきっちり預け、きょうだい児が本当の意味で気持ちよく人生を歩めるようにしてほしい。
これは、別に障害児、障害者を忘れろと言っているのではない。
施設にいるのが当たり前な環境を作っておいてほしいということだ。
きょうだい児には自由に生きてほしいと思う方がほとんどだと思う。
それならば、障害児は早く施設に入れて、きょうだい児が家族の呪縛に悩まないようにしてもらいたい。