こんばんは。


中度知的障害のある妹のことが大嫌いなきょうだい児毒姉。


とにかく勉強のできないまま小学校生活を普通級で過ごした妹。



ついに中学進学の時期を迎える。



私はその頃、妹の学力のなさはもう当たり前のことで、これが妹、話が通じない変なやつ。


という認識だった。


ある日、宿題をしていると、母が部屋に来て、


妹は中学から支援級に入れる。


と打ち明けて来た。


あ、そう。


と思うと同時に、涙が溢れました。


母は、


驚かせちゃってごめんね。でも、このまま中学も普通級で過ごしたら、ただ座ってるだけで3年間が過ぎちゃって、彼女の中に何も残らない。


ここで支援級に入って、いろんなことを身につければ、自立できて、将来結婚できるかもしれない。


小学校の6年間はお友達ができて、たくさんの人数の中で過ごすことが大事だと思ったから、普通級に入れてたんだよ。

というようなことを話してくれた。



でもね、その時は言えなかったんだけど、母よ、勘違いしないでほしい。



私は驚いて泣いたんではない。


妹の異常さに気づいてくれてたんだという安堵からくる涙だったんだよ。


あー、両親も色々考えて、そういう選択をしたんだなと両親の苦悩も見て取れた。


こうして、妹は晴れて正々堂々も知的障害児として生きていくことになった。


今までは普通級にいたので、誤魔化せていたが、自分の妹がはっきりと知的障害児として認識されることになったので、私は妹の存在を周囲の人たちに話さなくなった。


恥ずかしいからと言うより、家族に知的障害児がいるなんてかわいそうとか、知的障害児がいるから、あんな風なんだとか、逆に知的障害児がいるのに意外とこうなんだねみたいなステレオタイプで見られるのが嫌だったからかもしれない。