夏になると

 

今は亡きオカンを

 

思い出す頻度が高くなるんですよね。

 

暑い風、麦茶の香り、夏の服、

 

もうすぐ聞こえてくるだろう蝉の音。

 

この前、

 

窓を開けて夜風を心地よく感じながら眠る時、

 

ふとオカンの行動を思い出して苦笑してしまったよ。

 

。。。苦笑って言ったら

 

オカンに怒られるかな。

 

明け方、具合が悪くなったオカンを

病院へ連れて行こうとしていたんですよ。

オカン、必死に立ち上がって着替えて

いつものバッグを持って、そこから口紅出してつけたの。

私、圧倒されました。

 

玄関で、つっかけサンダルを出すと

「それじゃないよ」って怒られた。

ちゃんとした靴を履いて行こうとしたオカン。

 

昔の人だから

外に出る時はちゃんとしなくちゃいけないって

思っていたんだよね。

あんなに具合が悪いんだから着の身着のままでいいのに。

 

思い出すとちょっと笑える、ちょっと泣ける。