奈良のシカ質疑と、立憲民主党の現在
2025年11月10日。
衆院予算委員会の冒頭で、立憲民主党の西村智奈美議員が質疑を行った。
テーマは、高市首相が9月に述べた「奈良のシカを蹴り上げる人がいる」という発言の根拠について。
西村議員は、
・根拠の有無
・外国人観光客に限定されるのか
・差別を助長する可能性
・撤回の必要性
を15分かけて確認した。
高市首相は、
・自身が英語圏の観光客に注意した経験がある
・発言は撤回しない
と答えた。
このやり取りはSNSで即時拡散され、
「立憲民主党いらない」
「予算委員会で鹿」
などの関連ワードがXの上位を占めた。
切り抜き動画は1日で1億回以上再生された。
同時に、立憲民主党全体に向けた批判も増加した。
優先順位への疑問、質問時間の使い方、ヤジや通告遅延など、
立憲の国会運営スタイルに対する従来の指摘が再び注目された。
立憲民主党は、これまで“政権監視”を担う野党第一党として、
テレビ・新聞などの大手メディアを味方につける形で影響力を持ってきた。
しかし現在、そのメディア自体が“オールドメディア”と呼ばれ、
ネット世論からツッコミを入れられる側に回っている。
与党を監視する立憲民主党が、
ネット民からより強く監視される構造ができている。
今回の質疑でも、
国会 → SNS → 切り抜き拡散
という流れが短時間で成立し、
「不要論」がさらに広がった。
