面会が許されて暫くすると担当からOの取り調べが終わり、拘置所に移管が決まったと聞いた。
それから数日後私の取り調べ室にOが来た!
本来なら共犯同士が会う事なんてあり得ない事だけど、特別に仲間の担当達が配慮してくれた。
女性を取り調べする時は、取り調べ室のドアは開けとかないといけないので
私の居る取り調べ室の前をたまたまOが通ったって事らしい。
地元警察で別れて以来のO
私は取り調べ室の中に居るから手錠も腰紐も無いけど、取り調べ室の入り口にいるOは両方されてて
元気してるか?
うん
結局お前をこんな所に入れる事になってごめんな
何も謝る事なんてない!
同じ罪を犯したんだから同じ罰を受けるのは当然!
今日移管でしょ?
ああ
待ってるから!
その言葉にOは笑って通り過ぎた。
でも謝るのは私の方だった。
みんなを引っ張っていたのは私で主犯格なのに
仲間はみんな主犯格をOにしていてOも自分が主犯だと言っていた。
何度も担当に主犯は私だと!
みんな私の指示に従って行動してたっ言っても
女のお前は何も言うな!
お前以外全員Oが主犯だって言ってるんだからそれでいい!!
多分みんな私を庇う為、刑務所は逃れられないOを主犯にしたんだ。
警察もそれを黙認した。
結局いつも最後はみんなに守られて…悔しかった。
後に私達の事件は主犯格のOだけが実名で新聞にも載った。
みんなが庇ってくれなければそこには載ってたのは私だった。