私はイメトレして通り、目の前の椅子を台にして

受付カウンターを乗り越え

警察官より先にOの腕掴んで

走って!!


Oは走ってくれなかった。


走って!!

ねぇ!早く!!走って!!


Oが警察署の中に入らないように前に立ちOを後ろに押すけど動いてくれなくて

私のすぐ後には警察官達が居てもう逃られないのはわかってる。


Oの前に立ち警察官に向かっていやだ!

って言った途端涙が溢れて

泣きながらOに逃てってお願いしたらOが私を抱きしめて

「みわ…ありがとう

もう充分だから」


Oの後ろにはサポートと私の母がいて

Oがサポートに私を託して

警察官達に囲まれて警察署の中へ入って行って

私はサポートの手を振り払って

Oを囲む警察官の1人の腕を掴んで泣きながら

連れてかないで!

こんな卑怯な事して捕まえないで!!って叫んだら

その警察官が目に涙を溜めながら

「こんなやり方は間違ってた…ごめんな…」