父が良いお医者様を探し、転院させてくれたお陰で切断はせずに済んだ。
父は腕のいいお医者様の居る病院で、朝お医者様が出勤してくるのを待ち伏せ、出勤して来たお医者様に
「娘の足を助けてください!」と地べたに土下座をして頼んだと
転院の費用も全部父が出したと転院した時に母に聞いた。
私が父に大切に思われていた事にびっくりした。
事ある事に殴られ、罵られてきたのに
今さら父親面?
そう思う反面
心のどこかで嬉しかった。
父が私を心配して、私の為に何かをしてくれた
その事が嬉しかった。
私の怪我はかなり凄いらしく、お医者様が今後の資料にしたいからと何枚も傷の写真を撮ってた。
足は皮膚移植をしなければいけないらしく、手術の日も決まっていたのに一度目は生理で延期、二度目は風邪を引いてしまい、もしかしたらしなくていいって事なのかも?と皮膚移植をせずに様子を見る事に
入院中、父も母も頻繁に来てくれた。
父はいつも何か食べ物を持ってきてくれ
母は退屈だろうからって絵が好きな私にスケッチブックと鉛筆を持って来てくれた。