えらいことになったなぁ…


店やめなあかんのかぁ~ どーしよ…


しばらくぼんやりしてたら、うちの携帯がなった。Lくんからやった。


びくっっ!!また嫁か?!


「も、もしもし」


「あ、もしもし?!大丈夫け?ホンマすまん!」


「うちは大丈夫ですけど、そっちはどうですか?」


「俺のせいでホンマごめん、お前は悪くないしな…」


『ちょっと!誰のフォローしてんのよ!私の前でよくそんなん言えるな!』


うぉ、嫁おるやん…


「あぁ~とりあえず嫁がAに、どうしても知らせるっていってるし、


 俺が話すからかわってくれるけ?」


「わかりました、ちょっと待って下さいね」



ふぅ~知られるのか…もうどうとでもなれ!と思った。


2階のダンナの部屋へ…



「ちょっといい?Lくんが話あるらしいし、代わってって」


「…… なんやねんお前ら。何がおこってんねん?」


「とりあえず話聞いて」


と、電話を渡して、下におりた。



どんな話になってるんやろ…


別にダンナに未練はないけど、これから大変なやり取りが待ってるかと思うと


うんざりや…


うちん家の離婚は決まったもんとして、


慰謝料、家のローン、そしてうちは職を失う…


さぁ困ったぞぉ~


Lくんとはどうなるんやろ…



しばらくして、ダンナが下りてきた。


「…… 信じられへんわ」


「すいませんでした。


「お前ら頭おかしいんちゃうんけ!!?」


「…」


「俺も、向こうの奥さんも、子供も、みんな顔見知りやろーが!」


 気ぃ狂ってるやろ!!」


「その通りです」


「説明しろや!ホンマに一回だけなんけ?!」


あ、そういう風に言ったんや…なるほど。


「そうです。酔っ払ってて…」


「そんなん何の理由にもならんわ!」


「俺はもうお前に何もしてられへんやろうし、Lに、これからお前のこと頼むわって


 何でも話とか聞いてやってくれって、お願いしようと思ってたんやぞ!

 

 俺アホみたいやんけ!」


「ホンマごめんなさい。」


うちはホンマに言い訳も、取り繕いもするつもりがなく、


ごめん以外に言うことがなかった。


「お前ら訴えるしな!」


これは困る!


向こうの嫁からも発生するであろう慰謝料、こっちは阻止したい!


「うちが誘ってん!向こうは酔ってただけやし、うちだけが悪いねん!」


向こうをかばうと、火に油やとは思ったけど、


Lくんを訴えることだけは避けてほしい


「はぁ?!知るか!男は責任があるやろ!」


 しかも、俺とあいつはツレやぞ?!」


そうなんだよねぇ~…


「お前そんなかばうんけ?スキなんやろ?!」


さて、どう言おうか…認めた方がいいのか…


「そうや!うちはLくんがスキや!」


「ボケがぁ!!」


大剣幕です。当たり前っちゃ当たり前やけど、


そんな怒るなら、もっとうちのことずっとしっかり見とけばよかったやろうに…


「だからうちが悪いんです。もう離婚してください」


「離婚はしだるけど、金は請求さしてもらうしな」


もう答えるんめんどい…


いろんなことが頭いっぱいで、上手に取り繕えへんし、今は無視しよう…


「お前逆ギレか!ホンマくさってんなぁ!」



等々、しばらくうちらを罵倒しまくり


ぶち切れで自分の部屋に帰っていきました。




うちはしばらく今後のことを考えた。


うちの離婚には家のローン問題の解決が必要。


向こうは離婚するんやろうか…


W不倫から幸せになるなんて、できるんやろうか…


慰謝料、養育費、ローン…


その中でも、仕事行きたいよ…やめたくない! これがやっぱ一番思ったことやった



 



うちが、本気で仕事していきたいって言っていから、


めちゃめちゃ怒られる様になった。


うちはこの業種、長いことやってたけど、やっぱそれはバイトとして。


店長やったLくんもうちにバイト以上を求めてなかったゆえに、


あんまり怒られへんがっただけ。


決してうちができるヤツやからではなかったみたい。



初めて、ずっとやっていく仕事として、この飲食のサービスを考えたうち。


作業的にこなすことしか、今まで頭になかったんやなぁ…と実感。


個人店舗において、サービスの重要性は言うまでもない。


お運びさんではない、お客さんと通じ合えるサービス…


これは今でも、うちのなかでもっぱらの課題です。




後は責任感を持つこと。


失敗しないことではなく、失敗から得られるもとまで込みで、


自分の行動に責任を持つ。


ん~~難しい…




ホンマ毎日怒られた。


仕事中は厳しいオーナー、終わったら甘い彼氏。


このギャップにうちは困惑した。


やっと閉店後に来る、二人の時間も、仕事上のことが気になり、


そんな話ばかりしてしまう。


「仕事中はこれからもドンドン怒るし、俺にムカつくこともあると思う。


でも、終わったらおれは恋人なんやから、愚痴言っていいんやで。」



そんなん言われても、本人の愚痴何か言えるかなく


んな感じで、せっかくの二人の時間を上手に楽しめなくなっていくのでした…



でも、彼の言うことはほんとに的を得ていて、


きっと、今まで、うちの周りの人間が、うちに対して思ってたであろう、


うちの欠点を的確に指摘してくれた。


そして、うちが上手に受け切れなかったにせよ、後で最大限フォローしてくれた。



今、彼と仕事ができない状況にあり、他の飲食店で働いてるけど、


出てみて、厳しい中に愛があり ってホンマその通りの上司やなぁって思う。




うちの意識改革が始まり、自他共に認めるほど、うちは短期間で成長した。


自分で言うのもなんやけど、ホンマに成長したと思う。



ホンマLくんのおかげです。


言ってくれた言葉はもちろん、大きい愛で包まれてるという


絶対的な安心感がうちに勇気をくれた。


ホンマありがとうございます。




怒られつつも、この仕事、やっていこうって前向きに思えてた頃、


今までのすべてを打ち崩す事件が起こってしまう。


これまでうやむやにしてきた、W不倫という関係を


認識せざるをえない事件が。